『ご指名対談』第2弾のホストは川須騎手。川須騎手が、ぜひ対談してみたい!と切望したのは、2012年のリーディングジョッキー・浜中騎手です。同じ福岡出身で、デビュー2年目に大きな飛躍を遂げたという共通点を持つふたり。それ以外にも、浜中騎手いわく「僕と川須は似ている」そうで…。はたしてふたりの共通点とは!?
■川須のことは、最近気になってたんだよ
──(先にインタビュールームに現れた浜中さんに)今日はよろしくお願いします。
同郷の先輩を選んだ川須
浜中「川須の活躍は刺激になった」
浜中 よろしくお願いします。川須はなんで僕を指名したんですかねぇ。まずはその理由を聞きたいですね。真っ先に「同じ福岡生まれで〜」とか言いそうですけど(笑)。
(川須くん登場!)
浜中 遅いぞ! ずーっと待ってたんだから!
川須 あ、すみません…。※川須くんは遅刻していません!
浜中 ご指名対談ということだけど、なんで僕を指名したの?
川須 いろいろありますけど、やっぱり同じ福岡出身ということで…
浜中 予想通りや(笑)!
──すみません。川須くんがいらっしゃる前に、浜中さんと予想していたんです。
川須 あ、そうなんですか(笑)。あとは、去年リーディングを獲られたことで、いろいろお聞きしてみたいと思いました。僕は今年4年目なんですけど、浜中さんも同じような時期に、今の僕と同じようなことで悩んだりされたのかなぁとか。浜中さんなら、僕がどういうことで悩んでいるか、それに対してこうしたほうがいいとか、アドバイスをくださるんじゃないかなぁと思ったんです。
──普段からよくアドバイスを?
浜中 同じ馬に乗ることがけっこうあるので、そういうときに競馬場やトレセンでちょこちょこと。それほどガッツリ話したことはないよね。
川須 そうですね。
浜中 そういえば最近、飲みに行ったよな。酔っ払って、僕のスーツに酒をかけただろ!
川須 あ、すみませんでした…(苦笑)。
──どうやら川須くんは、悩みがあるようですね。それはのちほどじっくりとお聞きするとして、まず浜中さんは“川須栄彦”というジョッキーについて、どういったイメージを持っていらっしゃいますか?
浜中 やっぱり2年目に91勝もしましたからね。“よく勝つなぁ”と思って、注目していました。周りも成長株として評価していましたし。
川須 2年目に勝ち星がグンと伸びたのは、浜中さんも同じですよね?
浜中 僕はそれでも73勝だから。91勝なんてとてもとても…。川須の場合、2年目にいきなりフリーになって、フリーになったからには結果を出さなければっていう気負いもあったと思う。そんななかで、よくあれだけ結果を出せたなって。すごいと思った。
川須 気負いもあったと思いますけど、それ以上に2年目は、まず名前を覚えてもらいたいという気持ちが強かったですね。そのためには、とにかく勝ち鞍を伸ばしたいと思って、エージェントさんと相談して、年間を通してローカル競馬場を回ろうということになりまして。2年目は、本当に勝ちたい一心で乗ってましたね。
浜中 そうはいっても、勝ちたいと思って勝てるものではないから、それを実現させたのはすごいよね。僕は僕で、当時は自分のことでいっぱいいっぱいだったけど、やっぱり川須の活躍は刺激になった。あとは、グンと勝ち鞍が伸びたりすると、それなりに自信もついて、勢いに身を任せてしまったりすることがあるでしょ。僕がそうだったからわかるんだけど、川須を見ていて、そういうところが自分と似てるなぁと思って見てた。
川須「ずっと見てました」
川須 僕も1年目から、浜中さんをずっと見てました。こういう競馬をしているなとか、こういうことで先輩に怒られてたなとか、今でもいろいろ覚えてます。僕がデビューしたころは、浜中さんもけっこう先輩にいろいろと怒られてましたよね?
浜中 うん。ついこの前も、藤岡(佑介)先輩に「お前ほど先輩に怒られているヤツを見たことがなかった」って言われたくらい(笑)。毎週のように怒られてたよ。
川須 僕もそうでした。毎週どころか、毎レース怒られてましたよ。
浜中 そういうところもね、自分と似てるなと思うんだよね。あと、悩みがあると騎乗に出てしまうでしょ?
川須 そうかもしれませんね。
浜中 見ていて伝わってくるよ。やっぱり自分とダブるところがあってね。今、こういうことを考えてるんだろうなぁとか、なんとなくわかるもん。こういう場を設けてもらったからいうわけじゃないけど、正直、川須のことは、最近気になってたんだよ。
【次回のキシュトーーク!は?】
浜中騎手×川須騎手のご指名対談第2回。“先輩からよく怒られた”という共通点を持つふたり。さすがに最近はないそうですが、怒られなくなったらなったで、川須騎手には新たな悩みが…。先輩・浜中騎手を前に、川須騎手がリアルな悩みを激白!