
クロフネサプライズ
先週、チューリップ賞を制したクロフネサプライズに会ってきました。先行逃げ切りで実に気持ちのいいレースを見せてくれました。「あれだけ強い競馬をしてくれて、すごく気分がよかったです」と担当の田所助手は実に嬉しそう。
そんなクロフネサプライズのいいところは?
「オンオフの切り替えが上手なところですね。普段は大人しいんですが、装鞍所で鞍をつけたらグッとスイッチがオンになってレースでは一生懸命走ります。でも、レースを終えるとすぐオフに切り替わる。上がり運動のタイミングでは平然としていますよ。チューリップ賞のレース後もすぐに息が入ったし、馬も精神的にすごく落ち着いていた。すごくいいかんじできていますよ。」(田所助手)
レース直前にスイッチがオンになったとき、少々力み過ぎるところがあるそうですが、そのあたりは武豊騎手がうまく誘導してくれたそうですよ。「桜花賞も前に行ってどこまで粘れるか、ですよね。チューリップ賞ではレース直前に少しグッと気合いが乗り過ぎていました。でもユタカさんが『ポケットに行って落ち着かせてきます』と、スーッと誘導しながらなだめてくれたんです。ゲートで会ったときもユタカさんが『これくらいなら大丈夫』と言って貰えたのでホッとして送り出せました。」
そんなクロフネサプライズの素顔ですが、想像をはるかに超える美人さん!そして、とてもとても人懐こい性格の持ち主でした。「馬房では隅のほうで静かにしています。そして、見ず知らずの人が馬房に近寄ると、自分から近づいていって愛想を振りまくんですよ(笑)」と持ち乗りの田所助手。
わたしも初めて彼女の馬房に伺いましたが、ススッと近寄ってきたかと思うと鼻面をフニフニと動かしながら懐いてきました。これは可愛いっ!
最近、芦毛でアイドル性のある馬というと、どうしてもシゲルスダチのことを思い出してしまうのです。まぁ、スダチも可愛いですが、あちらはヤンチャ坊主。対して、クロフネサプライズは正統派の女性アイドルといったかんじ。とにかく仕草も人をまっすぐ見る目も本当に可愛らしいのであります。「桜花賞と同じコースと距離を経験した上に勝てたのはすごく大きい。楽しみな春になりました」(田所助手)と、田所厩舎は一足早く春満開!といった雰囲気でした。

ジョワドヴィーヴル
中日新聞杯に出走するジョワドヴィーヴルは一回叩かれてグンと気合が乗ってきましたよ。
「この馬の潜在能力は高い」と松田博師も常々言っています。「順調にきているし、相手がどうこうよりジョワドの競馬ができるかどうかが大切」(松田博師)とのこと。
私見ですが、まだよくなるのは先かもしれません。でも、復帰後いきなり牡馬古馬相手の重賞で7着は立派なものでしょう。体がそれほど大きな馬ではないですしハンデ54キロもいい方にはたらくと思います。頑張れ、ジョワさん!