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内田博“鬼追い”の裏に戸崎圭の存在/トレセン発秘話

  • 2013年03月07日(木) 18時00分
 馬券野郎は以前から内田博を“ハートの男”と呼んでいる。ボクシングで例えるなら、華麗なフットワークと類いまれな反射神経でWBC世界スーパーフライ級王者に輝いた川島郭志というよりも、同じヨネクラジムの先輩、大橋秀行(WBC、WBA世界ミニマム級王者)のような生粋のファイターという感じか。

 地方、中央でトップを取ったのだから一流のテクニックを持っているのは当然だが、それよりも熱いハートで馬を奮い立たせて激走させた…。そう思わざるを得ないシーンを数々目撃してきた。最近ではゴールドシップがまさにそう。昨年の皐月賞と有馬記念ほど、すごみを感じさせるレースはGIでもそうはない。

 今週初め「久々に彼の“鬼追い”を見ましたね」と内田博のエージェント中村氏が語ったように、弥生賞を勝ったカミノタサハラはまさに驚異の粘り腰。3角からアクセルを踏み続けてゴールまで持たせてしまったのだから…。普通ならバテるはずなのは、その後方にいた武豊=キズナが外へ出さず、意識的に内に入れた進路取りに端的に表れている(結果、前が詰まって5着敗退)。

 元祖・天才の感覚をも狂わすほどの劇的な走りを実現させた内田博も天賦の才の持ち主。「やはり刺激になっているのでしょうね」との前出・中村氏のつぶやきを聞くまでもなく、戸崎圭参入が彼を一層、奮い立たせているのは間違いなかろう(ちなみに戸崎圭も中村氏が担当)。

 その内田博は中山牝馬Sのオメガハートランドを始め、今週も多くの有力馬に騎乗する。馬券野郎は戸崎圭以上に彼の手綱さばきに注目している。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)

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