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先週、そしてG1・高松宮記念

  • 2013年03月22日(金) 12時00分
 先週の競馬は、いろいろと驚きの多い結果でしたぁ。

 まずは阪神大賞典。こちらの驚きは、想像をしていた通りのゴールドシップの強さに対して。コンビを組む内田騎手もレース前に、さらに進化をしていると口にされていましたが、当日の馬体からも、そしてレース振りからも、その進化の様子が感じられるものでしたぁ。

 しかしながらスタート後は案の定、進んでいかなかったゴールドシップでしたが、1周目のスタンド前あたりから、スッ〜と自然の中でポジションがあがっていくあたりの反応の良さが感じられ、レース振りも大人になっている雰囲気。そしてレース後の表情がまた凄い。何事もなかったかのようなツラッ〜とした表情で、息が全く乱れていない様子…。とても3000mのレースを走りきったとは思えないその雰囲気に、やはり今年の春の天皇賞はこの馬が中心で間違いなさそうだと確信をもてるものでした。

 さて一方のスプリングSですが、私はロゴタイプに謝らなければ…。正直、侮っていました。ごめんなさい。こんなに強いとは驚き。しかも1週前追いきりが、決して良い内容とは思えなかっただけに、そして朝日杯もミルコ・デムーロ騎手の好騎乗も光っての内容だっただけに、軽視をしていました。今回のレース内容としては、少し早いかな?と思わせる仕掛けの中、最後はさらに各馬を突き放す走り。本当に強いものでした。またこの馬の良さは、スタート直後に見せる自在性。

 周囲の馬たちのペースに巻き込まれることなく、自分のリズムを守って道中を走れ、なおかつ最後に見せるシブトサではないでしょうか…。今年の皐月賞は特に混戦模様。しかも有力馬たちの中には折り合いに課題を持った馬も多く存在をし、ペース自体もよめないところがあります。そんな状況だからこそロゴタイプの持ち味は強力な武器となりそうな、そんな気がします。

 さて今週は年明け第2弾となる高松宮記念です。本命はロードカナロア。この馬も自分自身で競馬を組み立てられるセンスの良さを持っており、大崩れはないタイプ。ただ1つ気になる点といえば、昨年以来となる2度目の左回り。しかしながら去年とはまるで違う大人の体付きをしていますし、この馬に関しては次元が違うようにも思え、終わってみればいらぬ心配だったと感じるようにも…。相手には叩き4走目の1番の走り頃、やっと精神的に大人になってきたマジンプロスパーとレース振りが巧くなったサクラゴスペル、サンカルロ、そして今回一発あるならこの馬なのでは?と感じるほど中間のケハイに魅了されたドリームバレンチノまで。

 我が地元でもある愛知県・中京競馬場で唯一行われるG1レース。是非とも週末は中京競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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