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正に国内に敵なし/高松宮記念パドック回顧

  • 2013年03月26日(火) 18時00分
 高松宮記念は1番人気のロードカナロアが完勝。前走の阪急杯時に既にかなり仕上がっていましたが、今回は更に腹周りが引き締まり、トモなどの筋肉も増量。ますますスプリンターとしての理想形に近づいてきました。正に国内には敵なしという完勝ぶりでしたし、海外へ行ってもほとんど負けることはないのではないかと思います。歴代の国内のスプリンターを見ても、正に最強と言えるほどの馬が誕生した印象です。

 ドリームバレンチノは今までで一番のデキで臨みましたが、流れが合わなかったこともあって2着が精いっぱい。ただ、きっちりと2着に入線したのには価値があって、ロードカナロア以外からは一歩リードしている印象です。タイプ的には軽い芝よりも力の要る芝の方が合っているので、軽い馬場で割り引いて、力の要る馬場では勝負して良いと思います。

 ハクサンムーンは新馬戦の頃からかなりのポテンシャルの高さを見せていましたが、マイペースで運べたこともあってここでも見せ場は作れました。外差し馬場の京阪杯を逃げ切っているように能力は確かなものを持っている馬ですし、前残り馬場なら常に警戒、いや上位の評価をしなければいけないでしょう。今回は馬場自体は内よりも真ん中から外に掛けて伸びる馬場だったので、価値のある3着でした。

 4着のサクラゴスペルは直線でモタれたのがもったいなかったですが、力のあるところを見せました。馬体は見劣りしませんでしたし、力の要る馬場も合っています。秋には更に期待できそうです。

 5着のダッシャーゴーゴーはペースが緩くなって外々を回らされたのが辛かったところです。その分伸び負けした印象です。馬体は良かったですし、流れ次第ではまだまだやれそうです。

 6着のマジンプロスパーは良いデキでしたが、このメンバーのスプリント戦では少し忙しいかも知れません。今なら1400mくらいの方が合いそうです。

 7着のスギノエンデバーは柔らかい筋肉がしっかりと付いて、馬体が良くなっていました。中京コースも合います。

 8着のフィフスペトルはトモの充実ぶりが目立ちました。馬体は良くなっていますし、次辺りは警戒が必要でしょう。

 9着のサンカルロはこの馬なりに良いデキでしたし、馬場も合っていただけに出遅れてスローペースになったのが悔やまれます。また、ベスト距離も1400mでしょう。

 14着に敗れたエピセアロームはトモの張りが良くなっていましたが、このメンバーでは距離不足。せめて1400m、抑えが利くようになってきているのでマイルくらいの方が良いと思います。

【次走の注目馬】
フィフスペトル
確実に馬体良化。距離延長も大丈夫だし、次は狙いたい。もっと力の要る馬場なら更に。

エピセアローム
1200mでは距離が足りない。1400m以上で巻き返す。

ルグランヴォヤージ
確実に良化。ペースが速くなりそうなメンバーで買いたい。

タイセイウインディ
好馬体。スピードが勝ったところがあるので、距離短縮で。芝は問題ない。

ティアーモ
運動神経が良く、走る馬。もっと筋肉が付いてくれば上でもやれる。

サーカスタウン
馬体が良いし、積極的な競馬なら巻き返せる。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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