2000メートル前後を得意とするいわゆる“中距離馬”にとって春ほど恨めしい季節はない。阪神芝内2200メートルが舞台の宝塚記念は6月23日。香港のGI・クイーンエリザベス2世C(4月28日=シャティン芝2000メートル)も近年は選択肢の一つとなったが、それとて日本馬は2頭の出走が通例だ。今年はレーティング的にエイシンフラッシュとフェノーメノが有力視されている。
「ウチの馬が選出されるかどうか。今のところはかなり厳しい状況だと言わざるを得ませんよね。他に適当な番組がないのが本当に残念。大阪杯を使った後はどこを使っていけばいいのか…」
先週、せっかくのイケメン顔を崩しながら厩舎の看板馬ダークシャドウの不透明なローテにやきもきしていたのは堀厩舎の橋本助手。昔から“隠れマイラー”だと確信している馬券野郎は安田記念(6月2日=東京芝1600メートル)に出走してほしいと願っているが、中距離馬として確立してしまった古馬だけに急な方向転換は無理な注文か。
フェノーメノが天皇賞・春(4月28日=京都芝外3200メートル)へかじを切ってくれればクイーンエリザベス2世C出走が現実的となるが、その決断が出ないなかでの大阪杯へ向けての調整だった。しかし、逆を言えば「目標のレースへのひと叩き」といった意識が陣営には生まれようがなく、先が未知だからこそ「一戦一戦が勝負」の覚悟のもと仕上げてくる。
それは戸崎圭鞍上での気迫あふれる最終追い切りにも表れていた。世界のオルフェーヴルがデンと待ち構えていようが、馬券野郎の大阪杯の本命は迷わずダークシャドウである。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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