アユサン
レッドオーヴァル
桜花賞は7番人気のアユサンが優勝。体質が弱くて順調に調教やレースを消化できなかった馬ですが、今回は栗東滞在で調教内容も強化。目標のレースに一番良い形で出走できました。ディープインパクト産駒の牝馬にしては484キロと馬格がある方ですし、今回のパワーを要求される馬場もこなせました。距離は延びても大丈夫でしょうし、オークスでも期待が持てる馬です。
2着のレッドオーヴァルは見た目には相変わらずあまり良く見えません。ツナギが柔らかくて手先が軽いところは評価できるのですが、今回のような力の要る馬場で上位争いに持ち込んできたのは絶対能力の高さでしょう。軽い馬場なら更にやれるタイプです。距離に関しては1400mくらいが一番合いそうですが、3歳牝馬同士なら2400mのオークスでもチャンスはあるでしょう。
3着のプリンセスジャックはパワフルな馬体で、今回のメンバーに入っても見劣りはしませんでした。ただ、条件が向き切った今回がベストパフォーマンスだったと思います。
4着のクロフネサプライズは阪神JF時と比べると、この2走はスマートなシルエットに変貌しています。クロフネ産駒らしいドシっとした感じではなく、しなやかなイメージです。今回は馬場が前に行く馬にとって不利だった上に、道中掛かってしまったことを考えると、この4着には価値があると思います。距離はマイルがベストでしょうが、これも3歳牝馬同士ならこなせて良いと思います。
5着のローブティサージュはマイナス12キロの馬体重も、それほど細くは映りませんでした。ただ、張りという点では物足りなかったですし、パドックでは妙に大人しかったです。ただ、返し馬に行くと本来の気が勝った面や、トモの蹴りの強さを見せていました。
ローブティサージュ
レースでは3角くらいまで「勝つかな」という手応えも、4角で不利を受けて下がってしまい、そこから巻き返すも5着まで。スムーズなら勝ち負けだったでしょう。次はオークスに行くと思いますが、距離は保ちますし、巻き返しは十分あるでしょう。
7着のトーセンソレイユはセンスの良さが光る馬体ですが、ネオユニヴァース産駒の牝馬らしく骨が細くて華奢なので、今回のような力の要る馬場は合いませんでした。素質は引けを取らないだけに、パンパンの良馬場で軽い馬場質なら一線級とも戦える馬です。距離ももちそうですし、オークスに出走しても面白いと思います。
9着のサウンドリアーナは良くなっていたので、距離短縮で巻き返しを期待できそうです。
10着のメイショウマンボはデキ自体は良かったので、もっと溜めていった方が良いのでしょう。今回は中途半端な競馬になってしまいました。
15着のコレクターアイテムは馬体こそ良かったですが、レースでは直線に入るまでは手応えが良かったのですが、そこから全く伸びず。ちょっと心配です。
18着に敗れたサマリーズはトモに身が入って良い体付きになっていましたが、速いペースで逃げて早々脱落。芝でもやれる馬なので、芝・ダート問わず距離短縮で期待したいと思います。
【次走の注目馬】
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サマリーズ芝・ダートは問わず、距離短縮で期待。
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ツルマルワンピース今回は昇級戦だったし、直線も狭いところに入ってしまった。次走の巻き返しを期待。京都も合いそう。
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ワイキキブリーズデキは良い感じ。直線に坂が無いコースなら更にやれそう。
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スマートラファエル休み明けでまだ一張り足りなかったが、能力で押し切って見せた。順調に使えていればGI級の素質を持った馬だし、上でも当然期待。
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スマートレイアー今回の力の要る馬場が合ったこともあるが、能力はかなり高い。まだ太かったし、手前も換えず。グングン良くなる可能性はある。