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「?」と思える乗り替わりの裏事情は/トレセン発秘話

  • 2013年04月10日(水) 18時00分
 AとB、お手馬が同じレースでかち合ったジョッキーがどういう基準で乗り馬をチョイスするか…これは、単にどっちが勝てるかという単純な理由で決められるとは限らない。先約、厩舎の都合、後のレースも含めた兼ね合い…様々な付帯要素で苦渋の選択を強いられることも多い。

 皐月賞でいえば、弥生賞でカミノタサハラに乗って勝った内田博がコパノリチャードに乗り、同2着だったミヤジタイガの和田が、タマモベストプレイに騎乗。その裏にはいろいろな理由が含まれているのかもしれない。

 さて、皐月賞の前日(13日)に行われる障害の大一番、中山グランドジャンプでも「?」と思えるような鞍上の動きがある。前哨戦の阪神SJでシゲルジュウヤクに騎乗して勝った中村が、なぜかこの馬に乗らずにワシャモノタリンに乗ることだ。

 もともとワシャモノタリンの谷厩舎で騎手デビューした中村。一見、師匠の馬だから乗らざるを得なかったのかと推測してしまいがちだが…真相はどうも違うようだ。

「(中村)将之が、こっちのほうが走るからって阪神SJの結果に関係なく、本番はウチのワシャモノタリンに乗ることを早くから決めていた。レース後に(ワシャモノタリンの)小田切オーナーから『勝ったんだから本番もシゲルジュウヤクに乗っていいよ』と言われたのに、それでも本人はこっちを選んだ」

 こう話すのは谷厩舎の広井助手。厩舎のしがらみとは関係なく、単に手応えを感じているほうを選んだ結果が、ワシャモノタリン&中村のタッグだったというわけだ。

 今月下旬から約3か月、フランスに武者修行に出るという中村。その前に、師匠の馬でビッグレースを制覇となれば、“谷厩舎応援団員”の坂路野郎としてはこれ以上ないドラマになる。今週は皐月賞の前にもうひとつ、声を大にして声援を送るレースができた。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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