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業界屈指の“眼力”の持ち主がほれたデニムの衝撃/トレセン発秘話

  • 2013年04月18日(木) 18時00分
「大阪杯当日(3月31日)は阪神競馬場へ。あれは衝撃でした。フットワークからして他馬とは歴然たる差が…。実際、強力メンバーの中、段違いの脚を見せて圧勝しましたから。絶対にこの馬でオークスへ行こうと思いました」

 内田博の敏腕エージェント・中村氏が「ドラマを感じる」馬がフローラSに出走予定のデニムアンドルビーだ。競馬はまさに馬と人とが織りなすドラマ。失意に陥っていた彼を救ってくれたのはこのデニムが未勝利戦(C・デムーロ騎乗)で見せた衝撃の走りであり、矢作調教師の温情だった。

「素質のある3歳牝馬が次々と手を離れていって落ち込んでいた時にあの馬と出会ったんです。ただし、フローラSで騎乗するためには同日に行われるマイラーズCのグランプリボスにはどうしたって乗れません」

 エージェントが頭を悩ます一方で、腕が問われる瞬間…いわゆる“かち合う”状況だ。

「昨年、あれほど乗せていただいた」グランプリボスを1戦だけとはいえ辞退するのは失礼であり、今後の騎乗にも支障をきたす(=厩舎との関係性悪化の)恐れがある。

「こちらのワガママを矢作先生は受け入れてくれて(マイラーズCのグランプリボスは代打で浜中)本当に感謝しきりです。その恩義に報いるためにも、デニムはオークスで結果を出したいし、グランプリも春の大目標である安田記念でしっかりと勝利をモノにしたい」

 業界屈指の“眼力”を持つ中村氏の御眼鏡にかなったデニムアンドルビー。馬券野郎はフローラSで、その衝撃の走りを堪能する算段だ。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)

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