乗っている人間でしか分からないことは多い。木原調教師によれば先週の皐月賞でメイケイペガスター(9着)のレースについて、「なんであんなに後ろから行ったんだ」と苦情を寄せてきた人間が結構いたという。が、同馬に共同通信杯で騎乗し見事勝利を飾っている横山典はレース後、オーナーと話している木原師に近づいてきてこう言ったのだという。
「あれでいい。あの乗り方でいいんだよ。もっと前に行っていたら、俺(コディーノ)みたいになっていた」
これを聞いたオーナーは納得して帰って行ったとか。
「あれはあの馬に乗っている人間しか分からないことだと思う。見た目にはもっと前に行っていればと思うかもしれないけど、うまく折り合った時があの位置だったし、あそこから行くのは難しい。それにあの日は内の馬場が硬くて先行馬が残る競馬ばかりが続いていたから、内を突いたら進路がなくなっていた恐れもあった。外を回ったのも仕方ないと思う」と木原調教師。
「色々言う人はいるけど、あの競馬がダービーで生きてくると思ってます」と次の大一番で、今回の批判を賛辞に変える腹積もりだ。
さて、今週のマイラーズCに出走するカレンブラックヒル。ここ4走東京で走ってダートGIのフェブラリーS以外は好走しており、左回りは合うのかと思いきや、調教パートナーの小林助手いわく「左回りでは少し外にモタれる面がある。右回りのほうが合っている」。これもこの馬に乗っている人間だからこそ分かること。
久々の京都に帰ってきた同馬だが、むしろこのコース替わりは歓迎? 58キロでどんなレースを見せてくれるか楽しみだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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