明け4歳となったフェノーメノは、日経賞出走を見据えて美浦に帰厩した。
「3歳時と比べると、ハミ受けが安定しましたし、トモの踏み込みがさらに良くなっていました」
戸田厩舎は、調教師の戸田博文をはじめ、調教助手は皆、大学の馬術部出身だ。日々の調教には馬術的な要素を取り入れ、口向きやトモの動きなどを重視して乗っている。フェノーメノ自身の心身の成長もあっただろうが、戸田厩舎の調教法が同馬のハミ受けの改善につながったとも言えよう。
強さを強烈にアピールした日経賞
3歳時の実績からも、日経賞は勝って当然のレースだった。レースまでのおよそ1か月半、じっくりと調整されたフェノーメノは、断然の1番人気に推されていた。その競馬内容も、正攻法の横綱相撲。強さを強烈にアピールして、今年初戦を飾った。
「日経賞の時も、勝てて本当にホッとしました。着差以上に余裕がありましたし、ゴールすると