桜花賞の
アユサン、青葉賞を勝った
ヒラボクディープは、いずれも父がディープインパクトで母父がストームキャット。この2頭を、競馬総合チャンネルで推奨馬に取り上げた際にも書きましたが、ディープインパクトとストームキャットはニックスの関係(相性の良い配合)。
何度も書いていますように、今年のクラシック戦線は、ディープ産駒を買えば当たる状態が続いていますが(結局天皇賞も
トーセンラーを本命にしたように、クラシックだけではないかもしれませんが)ニックス配合を狙えばさらに期待値が上昇する状況が続いています。
さて、今週は母父フレンチデピュティを取り上げます。芝のレースで該当馬をすべて買っても単勝回収率は110%とプラス回収率になるように、母父としても非常に優秀な種牡馬です。
母父フレンチデピュティは父サンデー系とも相性の良いニックスの関係にあり、単勝回収率は139%。さらに期待値は上昇します。
そして、今週末に行われる、NHKマイルCはフレンチデピュティの相性が抜群に良いレースなのです。
2001年のNHKマイルを当時のレコードタイムで勝利した
クロフネの父はフレンチデピュティ。そして、13人気の低人気ながら2着に激走した
グラスエイコウオーの父もフレンチデピュティ。このレースに出ていたフレンチ産駒はこの2頭のみですから、フレンチしか買わないという結果論ならば(笑)馬連68倍を1点で的中できたことになります。
また、2007年の同レースを17人気で勝利した
ピンクカメオもフレンチデピュティ。もちろん、ボクはフレンチ産駒の相性の当レースの良さを知っていたので、この年もフレンチ産駒を本命にしました。しかし。残念なことにもう1頭のフレンチデピュティ産駒を本命(7着に敗れた
ハイソサエティー)にしたため、馬券は当たりませんでした。結果論で血統を語るのは楽ですが、結果論を馬券に活かした当たり馬券を買うのは難しいものです。
このように、NHKマイルCはフレンチデピュティに相性が良いレースなのですから、母父フレンチデピュティも当レースへの相性が悪いはずがありません。つまり、買うのは今だと思ったからこそ、母父フレンチデピュティを取り上げたのです。
ところで、フレンチデピュティ産駒のクロフネ産駒は金子オーナーの所有馬。最近は父クロフネの繁殖牝馬も増えたので、ディープインパクトの配合馬も増えそうです。(母父サンデーが多い問題はありますが)
ディープインパクト産駒はストームキャットのような硬質のノーザンダンサー系の配合馬と相性が良いため、同じく硬質なノーザンダンサー系のクロフネ牝馬とも相性は良いでしょう。
ディープインパクトとキングカメハメハ牝馬との配合も相性が良いので、今後は「金子ニックス」という言葉も一般化するかもしれません。そもそも、ニックスという言葉自体、一般化しているのかも謎ですけれども。
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