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「お兄ちゃんは貴重な存在だよ」秋山騎手ご指名対談〜国分優作騎手編(1)

  • 2013年05月08日(水) 18時00分
 秋山真一郎騎手を迎えての、ご指名対談第4弾。ホストは国分優作騎手です。“後輩には馴れ馴れしくされたくない”というキャラを貫いている秋山騎手が、なぜ優作騎手と親しくなったのか!? 第1回目の今回は、その意外なきっかけが明らかに!

■マユちゃんとお兄ちゃんは特別な存在

──ご指名対談第4回のゲストは秋山騎手です。まずは、秋山さんをご指名した理由から聞かせてください。

秋山「お兄ちゃんは貴重な存在だよ」

秋山「お兄ちゃんは貴重な存在だよ」

 優作 秋山さんには以前からすごく良くしていただいていて、なんでもお話ししやすい先輩なので。こういう機会に改めていろいろお聞きしてみたいと思いました。

秋山 お兄ちゃん(秋山さんは優作くんのことをこう呼んでいます)は、俺のこと“話しかけやすい先輩”って思ってる貴重な存在だよ(笑)。

──優作くんは、野村厩舎(秋山さんの元所属厩舎)によく騎乗されていますが、やはり厩舎での交流をきっかけに親しくなられたのですか?

優作 いえ、きっかけは北海道なんです。僕、1年目の夏は北海道に行ったので。そこからですよね。

秋山 そうそう、最初の出会いは札幌競馬場の調整ルーム。札幌では、だいたい毎晩外食なんだけど、ある日の夜、めずらしく飯を食いに行く相手がいなくて。当時、元騎手の宇田が、毎晩絶対に食堂でビールを飲んでいたので、“そうだ! 宇田がいるわ”と思って「おい、飯行くぞ」って誘ったら、「嫌です」って言われて(笑)。

──「嫌です」って宇田さん、おもしろいですね(笑)。

秋山 けっこうしつこく誘ったんですけどね(笑)。そこにたまたまお兄ちゃんが現れて、宇田が「彼を誘ったらいいじゃないですか」って。それまでまったく喋ったことなかったんだけど、ひとりで食事に行くのがどうしても寂しくて、勇気を出して誘ったのがきっかけです。

優作 覚えてます。なにしろ1年目だったので、夜に出かける機会もあまりなくて。誘っていただいてうれしかったです。

秋山 誘ったそのシーンはすごく覚えてるんだけど、そのあとふたりでどこの店に行ったとか、何を話したとか、そういうことは全然覚えてない(笑)。

優作 僕も緊張していたこともあって、その後の会話は覚えてないです…。

──秋山さんのイメージからすると、ちょっと意外なエピソードですね。一人飯なんて、全然へっちゃらなタイプかと思っていました。

秋山 いや〜、食事はちょっとね。ひとりで飲むのは平気なんですけどね。それをきっかけに、ちょくちょく飲みに行ったりするようになったんだよね。

優作 そうですね。ふたりで飲みに行ったりしたこともありましたよね。

秋山 俺にしてみれば、すごくめずらしいこと。あのとき宇田が俺の誘いを断らなかったら、たぶん今もお兄ちゃんとは喋ってないと思うわ。

──たしかに秋山さんには、失礼ながら“後輩と仲良くする”というイメージがないような…。

秋山 その通りです。本当は、後輩とかにあんまり喋りかけられたくないんです。普段は“話しかけるなオーラ”をめっちゃ出してますから(笑)。基本的に、仕事中は誰とも話したくない。とくに後輩には馴れ馴れしくされたくないから、挨拶以外は言葉を交わさないし。根暗なイメージで通してるんですよ(笑)。

──では、優作くんは特別な存在ですね。

秋山 はい、間違いなく。もうひとり、“話しかけるなオーラ”を出している俺に、お構いなしに寄ってきたのがマユちゃん(黛騎手)。マユちゃんには心を許してしまいました(笑)。お兄ちゃんの存在も特別で、なぜなら最初のきっかけがきっかけだから。自分から誘ってしまったもんだから、今さら“話しかけるなオーラ”もなにもない(笑)。初めてでしたからね、自分から後輩を誘うなんて。

優作「なんでもお聞きしやすい先輩なんです」

優作「なんでもお聞きしやすい先輩なんです」

優作 だからだと思いますけど、僕からすると話しかけやすいというか、なんでもお聞きしやすい先輩なんですけどね。

秋山 俺のこと、そんなふうに思っているのは、間違いなくマユちゃんとお兄ちゃんだけだよ(笑)。

──わたしはてっきり、野村厩舎つながりかと思っていました。優作くんは、美浦に所属しているころから、度々騎乗されてましたよね?

優作 そうですね。恭介からの乗り替わりが多かったと思いますけど、福島とかでよく乗せていただいてました。

──栗東に移籍した年に一番騎乗数が多かったのも野村厩舎でしたよね。

秋山 え? そんなに乗ってた?

優作 はい。かなり乗せていただきました。

秋山 そっかぁ…。あんまりイメージがないな。厩舎ではあんまり接点がなかったんだね。

優作 いえいえ、厩舎でよく馬のこととかお聞きしてましたよ。でも秋山さん、「わからない」っておっしゃって(笑)。

秋山 そうだった? あ、思い出した! お兄ちゃん、俺が乗ったことがない馬のことばかり聞いてきたんだよ(笑)。俺だって、全部の馬のことを知っているわけじゃないからね。

【次回のキシュトーーク! は?】
“話しかけるなオーラ”を放ち、根暗なイメージで通しているという秋山騎手。それはあえて、“キャラ作り”をしているそうです。いっぽう優作騎手は「自分は騎手として、どんなキャラ、どんなカラーでいけばいいのか…」と迷い中。悩める優作騎手に、はたして秋山騎手はどんなアドバイスをおくるのか!? お楽しみに!

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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