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先週の馬場傾向は引き継ぐか

  • 2013年05月10日(金) 12時00分
 先週のNHKマイルCは勝ち馬のマイネルホウオウ、2着のインパルスヒーローはいずれも4コーナーでも2桁位置取りの後方待機馬。9レースの湘南Sも1〜3着馬はすべて中団よりも後方の位置取り。

 最近のNHKマイルCはハイペースでも中段より前の馬が残りやすいレースでしたから、例年に比べ、今の東京芝は差しが決まりやすく、スタミナ指向の強いタイプも走りやすい馬場状態となっています。

 先週の傾向を引き継ぐのであれば、今週末のヴィクトリアマイルも、例年期待値の高い距離短縮の差し馬が馬券になる確率も上がりそうです。

 ヴィクトリアマイルは、近2走以内に連対もしくはGIを使っていた距離短縮馬の複勝率41%。複勝回収率145%。昨年も勝ち馬のホエールキャプチャ、2着のドナウブルーはいずれも距離短縮馬でした。先週に近いタイプの馬場であれば、アロマティコマイネイサベルあたりには有利に働くでしょう。

 また、土曜日の京王杯SCは「前走上がり3位以内」の馬が上位を独占しやすいレース。昨年も11人気で2着のレオプライム、13人気で3着のインプレスウイナーが前走上がり3位以内馬。また、09年は該当馬4頭のうち3頭が1〜3着を独占。08年も1〜3着を独占しました。

 先週の傾向通りであれば、今週も「前走上がり3位以内馬」の期待値は高いでしょう。(出走馬の前走上がり順位は亀谷ホームページの「重賞アプローチ」にて無料掲載されています)

 ダイワマッジョーレオセアニアボスフラガラッハあたりが、見せ場もなく全滅してしまうようだと、先週とは馬場の傾向が明らかに変わっていると見るべきです。

 今週末は天候も含め、同じ馬場傾向を引き継ぐとは限らないのですが、先週の傾向と例年のレース傾向を参考にして有利なタイプを絞るつもりです。

 もっとも、馬場が読めているつもりでも、走る種牡馬の傾向が読めているつもりでも当たるとは限らないのが競馬の難しさなんですが。(先週もダイワメジャー産駒とフレンチデピュティの血を持つ馬を推奨しましたが、ボクが本命にした馬だけ走りませんでした)

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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