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加用師の説教で見えてきた穴馬/トレセン発秘話

  • 2013年05月17日(金) 18時00分
 今週、加用調教師から説教(?)を受けた。いわく「もっと早くに見抜かないとダメだ」。14番人気の桜花賞で3着に激走したプリンセスジャックのことだ。当時は取材に来る人間が少なかったそうだが、結果を出したこの中間は一転、多くの記者に囲まれる事態になり「走ったからといって急に取材に来るのはちょっと遅いんじゃないか」と言う。

 加用師が言うには、どんな人気薄の馬でも、調教や、陣営のローテ選択、騎手の配置…どこかに走るヒントが隠されていることが多いのだとか。

「ウチのプリンセスジャックだって桜花賞の時は1週前追い切りでは馬なりでウッド6ハロン80秒台の時計をマークしていた。3歳牝馬なんてレース当週の追い切りより1週前でビシッとやることが多いし、それをしっかり見ておくことも重要。あの動きを見ていたら、狙えなくもなかったはず」

 また、加用調教師は今年波乱となったGIレースにも言及した。「(NHK)マイルCを勝ったマイネルホウオウは皐月賞に出られるのに、あえてそこをパスしてマイルCに行ったろ。先週のヴィクトリアマイルのホエールキャプチャだって人気はなかったけど、陣営が蛯名を乗せていた。そのあたりにヒントはあったんだと思う」

 今週のオークスで、陣営のローテ選択、1週前も含む追い切り過程を見て穴馬を挙げるとすれば…桜花賞に出られる賞金がありながら、あえてパスしてここまで待機。オークスを意識して1週前追い切りではウッド6ハロンから好調教を消化し、今週の坂路でも抜群の動きを見せたサクラプレジール? 加用師が言うところの「狙えなくもない」馬はこれなのか。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

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