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距離適性と馬場が明暗を分けた/オークスパドック回顧

  • 2013年05月21日(火) 18時00分
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 オークスは前走の惨敗で人気を落としていたメイショウマンボが優勝。前走時よりも馬体重が増えていたように、スズカマンボ産駒にしては細身のこの馬としてはフックラ好仕上がり。桜花賞当時よりも良くなっていました。

 脚が長く、薄手の体型ということもあって2400mへの距離適性が高く、ハイペースになってスタミナを問われたことでその武器がフルに発揮された感じです。元々安定感のあるタイプですが、今回のような長めの距離であれば常に安定して走れそうです。今後が楽しみです。

 2着のエバーブロッサムはフラワーカップ時に比べると見違えるくらい良くなっていました。トモの厚みが増し、素晴らしい馬体になっていました。返し馬の動きも良く、勝つのはこの馬かと思いましたが、道中ロスの無かったメイショウマンボを、終始外を回った分差し切れませんでした。これが完全に力負けではありませんし、秋の逆転を期待したいと思います。

 3着のデニムアンドルビーは前が止まりにくい馬場に敗れた感じです。この日の芝は直線一気の戦法で好走するには非常に難しい状態でした。力的には勝ち負けできるだけのものを持っていただけに残念です。成長力がありますし、秋は主役級の扱いをしなければいけないでしょう。

 4着のアユサンは余裕残しに見えるくらいどっしりとした馬体で、柔軟な筋肉が豊富に付いていました。ただ、逆にそれが仇になった感じで、距離がもたない原因となった感じです。2000mまではこなせますし、能力自体はかなり高いので、マイルから2000mの距離では牡馬相手でもと思わせます。

 6着のティアーモはまだ3戦目でしたが、非常にポテンシャルを感じさせる馬体で、これからグングン良くなってきそうな馬です。距離は2000mくらいがベストで、手先が軽いので京都のような時計の速い馬場にも対応できます。前に行けることもあって秋華賞の条件などは正にピッタリで、秋が楽しみな馬です。

 7着のスイートサルサは馬体の良さが目立ちました。条件的にも合っていたと思いますし、このメンバーに入ると力が足りないということでしょうが、自己条件ならもっとやれるでしょう。

 8着のリラコサージュは見た目以上に走るタイプ。ただ、今回は少し距離が長かった感じ。2000mくらいまでならもっとやれそうです。

 9着のローブティサージュは馬体的には桜花賞時よりもフックラとして良くなっていました。ただ、レースではポジションを下げ過ぎてしまい、持ち味を生かせませんでした。もう少し前で運んでいれば違ったと思いますので、引き続き狙い続けたいと思います。

 11着のプリンセスジャックはダイワメジャー産駒で寸も詰まった体型だけに距離が長かったようです。マイルくらいで力の要る馬場なら一線級でも戦えます。

 17着に敗れたレッドオーヴァルは輸送に失敗したのか馬体が減って寂しくなっていました。ただ、後肢のバネ感はさすがでした。今回の敗因はデキもあるでしょうが、個人的には距離も長かったと思います。ベストは1400~1600mくらいだと思います。

【次走の狙い馬】
マンハッタンテルス
馬体が良いし、もう少し前をとれていれば結果も違ったはず。次走も引き続き狙い。

オーバーザトップ
切れ味が武器のタイプだけに馬場が合わなかった。軽い切れの生きる馬場なら。

ティアーモ
良くなっているし、2000mくらいなら重賞でも戦える。

プリンセスジャック
馬体は良いし、マイルくらいへの距離短縮なら。

サイズミックレディ
チークピーシーズ着用でレース内容が良くなった。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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