かつて栗東坂路で初めて4ハロン50秒台を切った馬が出現した時、関係者は一様に「こりゃレースで楽勝するんちゃうか」と思っていた。が、結果は人気で大敗。それ以降「坂路で一番時計を出した馬は消し」の法則ができたとかできないとか…。
「競馬でも同じようなことを言っていた時代があったで。レコード勝ちした次は絶対走らんという格言。今はどうか知らんけど当時はホンマ、レコード駆けした馬はその後に走らんかったんや」とは当欄でおなじみ、坂路うどんの親父。その理由を聞くと「レコードで走ったんやからそこがピーク。それ以上の上がり目はない。簡単なことや」としたり顔で言い放つ。
で、皐月賞。1分58秒台の高速決着は今年も含めてこれまで4回あった。過去3回の1、2着馬のダービー着順を列記する。02年=ノーリーズン8着、タイガーカフェ10着。04年=ダイワメジャー6着、コスモバルク8着。09年=アンライバルド12着、トライアンフマーチ14着。散々な結果に終わっている。これを、坂路親父の言うように高速決着で走った反動ととらえるのか、たまたまと割り切るべきなのか。
09年の皐月賞馬アンライバルドの調教をつきっきりでつけていた友道厩舎の杉村助手は「ウチのは皐月賞後もいい状態でダービーに行けた。あの時は大外枠と(不良)馬場に泣いただけ」と反動説を否定したが、一方で「皐月賞は速い流れについて行ってもうひと伸びしないといけないレース。ある意味、ダービーより負担がかかる」とも。
今年、1分58秒0のレコードで皐月賞を勝ったロゴタイプ。懐にまだ余裕を残しているのか、それともあそこがピークだったのか…。その辺の見極めが重要になってくる。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
今日の東京スポーツ一面
▼
東京スポーツ 今日の紙面 ・
<ダービー追い切り>武豊キズナ究極 ・JRA特命宣伝部長サクセスブロッケンのダービー予想
・橋下市長に追い風?米兵暴行事件発覚
・参院選出馬か?山本太郎氏を直撃
・矢口真里不倫情報のリーク犯は?
・下半身露出の日ハム元選手に余罪の可能性
ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。