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最近の東京の馬場、ダービーに合う血統

  • 2013年05月24日(金) 12時00分
 先週のオークスは、ディープインパクト産駒の中では最も重い印を打ったエバーブロッサムがディープ産駒では最先着。最も薄い印にしたレッドオーヴァルは17着。

 今年のGIシリーズでは4度本命にしたディープ産駒が3度連対したように、ディープ産駒の配合や戦歴の傾向は、ある程度読めているつもりですが、今のところは「走るディープ」を買うよりも「走らないディープ」を利用する方が、馬券においては有効な局面が多い印象はあります。

 先週も、ディープ産駒の特徴を知っているプレイヤーにとってはオークス前の10レース、フリーウェイSが馬券のハイライトだったのではないでしょうか。

 このレースは、3頭出走していたディープインパクト産駒は、1人気を含め全滅。

 勝ったのはスプリント王国、豪州産のランリョウオー。2着は世界の名スプリンター・ロードカナロアの弟ロードガルーダ。3着もスプリントGIの名血フジキセキ産駒のネオザウイナー。ホームページでも勝負レースに指定して3連単713倍を的中させたように「ディープを消して、スプリントの名血」を買うという作戦が見事にハマりました。

 ほくほく顔で「東京10ではディープを消して大儲け。東京11はディープだけを買って大儲け」と調子に乗って買ったのですが、スズカマンボ産駒に完敗。もっとも、オークスはレース前にディープ産駒以外から馬券を買うのは難しいので、東京10レースでオークスをいくら損しても大丈夫なくらい儲けておくのが、この日のディープ産駒との付き合い方。と割り切ることにしました。

 さて、今週はダービーです。ディープ産駒のニックス配合でもあるキズナは、ダービーでも買えるパターンのディープインパクト産駒。この馬を消しては馬券を取れないのではないでしょうか。といって、配当的な魅力が高いともいえないのが悩ましいところ。

 馬券妙味と先週の馬場傾向を重視するならば、フジキセキ産駒はどうでしょうか?

 先週の東京芝はフジキセキ産駒が大爆発。土曜はメインレース、メイSでフジキセキ産駒のタムロスカイが単勝192倍で勝利。10レースは14人気のデンファレが2着。11人気のコルノグランデが11人気で5着。5レースは9人気のゴールデンファレノが9人気で3着。9人気以下の人気薄4頭がすべて掲示板に載りました。

 翌日もフリーウェイSでフジキセキ産駒のネオザウイナーが3連単713倍の的中に貢献してくれたのをはじめ、8人気以下の人気薄5頭すべてが掲示板に。オークスでもフロアクラフトが17人気ながら5着。

 年々ダート短距離指向の軽い血を持つ馬が走りやすくなっている傾向もフジキセキ産駒には追い風。メイケイペガスタータマモベストプレイは、最近の東京芝の傾向からは面白い血統となります。

 また、先週のオークスの勝ち馬メイショウマンボの父、スズカマンボの母父はキングマンボ。キングマンボの血の東京芝2400mGIでの破壊力を改めて思い知らされることにもなりました。

 エイシンフラッシュローズキングダムベルシャザールもキングマンボ系でダービーで馬券になった馬。キングカメハメハ産駒のコディーノはダービーでこその血統ではあります。

追伸
大阪の注目の裁判。個人的には、競馬ファンの勝利だと思います。
あとはJRAのホームページのよくある質問に

Q:
JRAから第三者に通帳を見せることはありますか?
A:
JRA側から第三者に見せることは一切ございません

と載せていただければ、多くのヘヴィープレイヤーは納得することでしょう。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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