日本ダービーのジンクスのひとつに「乗り替わりは勝てない」というのがある。
前走からの乗り替わりで勝ったのは1985年に岡部から元の主戦である加藤和に戻ったシリウスシンボリまでさかのぼらなくてはならず、全くのテン乗りでのダービー制覇ということになれば過去にほとんど例がないという。ダービーというレースが持つ重みを象徴するようなデータだ。
「ダンツフレームでダービー(2001年)に出た時は、乗り替わりでは勝てない歴史を塗り替えたろうと思っていたけど結局、ジャングルポケットに負けてしまった。ダービーで乗り替わりが勝てない理由? 乗り替えられたジョッキーの怨念ちゃうか」と笑って話すのは、その前年(00年)にお手馬のアグネスフライトでダービーを勝った河内調教師。
「昔はお手馬が何頭かいる中で、これはと思った馬をジョッキーが決して手放さなかったから乗り替わりで勝つのは難しかったけど、今はいい馬がどんどん乗り替わって結果を出していくことの多い時代。今後はダービーのそういう歴史も変わっていくのかもしれない」とは前出のジャングルポケットで勝った角田調教師だ。
今年、前走からの乗り替わりでダービーに参戦するのは実に8頭。うち全くのテン乗りで臨むのはアクションスター=戸崎圭、コディーノ=ウィリアムズ、フラムドグロワール=北村宏、ミヤジタイガ=松山、メイケイペガスター=藤田の5頭だ。これだけダービーでテン乗りが多いというのも現代競馬の縮図なのかもしれないが…。やはりダービーは一体となってレースを幾度も経験してきた人馬にだけほほ笑む“神秘性”を保ってほしいもの。坂路野郎の中では、ここ4戦“絆”を深めてきたあのコンビに◎を託すことは早くから決定済みだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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