【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・エプソムC(GIII)
・リルダヴァル
前走は中間の調教量が豊富な上、最終追い切りはC.ウィリアムズ騎手が跨って、反応よく併せ馬で先着。最終追い切り場所の場合、好成績を残しており、その点は今回も同じ。
ジョッキーが跨って、反応よく先着したという点も同じで、時計も前走時と大きく変わりない。東京競馬場で同じ距離のむらさき賞は6着だったが、当時はCW追い切り。今回はジューンS1着時と同じ坂路追い切りなので、追い切りのパターンは好走時のもの。ほぼ力出せる状態での出走となりそうだ。
・ジャスタウェイ
前走後はリフレッシュのため、ノーザンFしがらきへ放牧に出され、早々にこのレースを目標設定。帰厩してからの坂路での調教本数も十分に積んでおり、仕上がりとしては抜かりない。なにより、毎日王冠、中山金杯と間隔が空いても馬券圏内に入る堅実さを見せており、久しぶりは全く問題ない。
最終追い切りは攻め駆けするラトルスネークと併せたが、追う相手に対して馬なりで同入。非常に素軽い動きができており、問題になるような点は見当たらない。全2勝を挙げているジョッキーとのコンビに戻り、久しぶりの勝利の可能性も十分にある。
・アドマイヤタイシ
5戦続けて重賞2着。前走のレース内容も決して悪くないだけに、単に勝ち運がないという見方をするしかない。そろそろ調子が落ちても不思議のない頃だが、最終追い切りの動きを見るかぎり、そんな様子は全くない。
単走だったが、キビキビとして、重心にブレのない一定したフットワーク。時計は4F53.5〜1F12.8秒と、前走時とほぼ変わらない数字だが、前走が強め追いで今回は馬なり。スピード感は今回の方が上ということになる。とにかく調教内容からは、気になるような点はないだけに、あとはレースの流れひとつといったところだろう。
◆日曜阪神11R・マーメイドS(GIII)
・ピクシープリンセス
エリザベス女王杯で3着した時は、すぐに牝馬路線の主役に躍り出ると思われたが、その後の3戦では、結果が出ておらず、1600万下でも2着という状況。やや物足りない内容が続いている。
今回は中2週。間隔が詰まった分、中間の調整も軽め。最終追い切りはDPで3頭併せの最内に入ったが、馬なりで反応は上々。しかし、悪くないといった程度で、決して重賞のここへ向けて、大きく上昇したという印象もない。なにより、エリザベス女王杯時を含めて、好走時は最終追い切りをCWで行っている馬。CWコースの馬場状態を考慮されての馬場変更だと思われるが、このあたりがどう作用してくるかだろう。
◆土曜東京11R・アハルテケS(OP)
・タガノロックオン
前走は半年ぶりの休養明けでも、しっかりと自分の競馬で2着。前走の中間から、追い切りで折り合いがつくようになり、終いを伸ばす走りになっていることが印象的だった。その成長が、前走の好走に繋がったと思われる。
この中間は前走時以上に、折り合いのついた追い切りが目立っており、特に最終追い切りは前半が遅かった分、追い切り時計は遅くなったが、ラスト1Fが秀逸の伸び。状態に関しては、文句ない印象を受けるが、問題は距離とスタート地点の芝。ゆったりとした距離が良い印象のある今だけに、今回の舞台設定がマイナスにならなければ、といった感じ。
【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・エプソムC(GIII)
・サトノアポロ
新潟記念4着後は美浦でプール調整を交えて入念な乗り込み。5月22日からは長めの追い切りを消化し、29日の1週前追いでは格下ショウナンバーズ相手に追走から、ラスト1F抜群の手応えで5F66秒7-3F38秒4の好タイムをマーク。そして5日の最終追いがケイコ駆けの格下ヒラボクインパクトにアオられたといえ、道中が2馬身追走、ラスト1Fでもまだ1馬身遅れから、ゴール前は急追しての併入。大外を回ったため5F67秒8-3F39秒0-1F13秒0と時計は平凡だったが、追っての伸び脚に迫力があり、引き続き文句なしのデキにあるが、直線が長い東京コースならば特に心配なし。今の勢いと成長力を持ってすれば好勝負は必至。
◆日曜東京10R・多摩川S(1600万下)
・ヒラボクインパクト
前走の湘南S。好位で流れに乗りスムーズに折り合う。4角から積極的に前を捉えに行きやや強引と思える競馬。さすがに先行勢には厳しい流れになり、追い込み馬が上位を占める中、ただ1頭4着に粘った。中身の濃い内容で地力強化は明らか。ひと息入った前走と比べ、この中間は順調に乗り込まれ、直前の追い切りは5F68秒2-上がり39秒4。大外を回ったため時計は平凡だったが、抜群の手ごたえで叩いての気迫の違いをアピール。55キロのハンデならチャンスは十分。
◆日曜東京9R・三浦特別(1000万下)
・マックスガイ
格下のディーエスタイドを追走して、終い11.8秒をマーク。鞍上の柴田善騎手が持ったままの手応えで、キレのある動きを見せた。気合ものって好状態。今が充実期と思える。準オープンへの挑戦になった前走も、骨っぽいメンバーに入って、ほとんど差のないレース振り。十分通用する能力を実証した。今回は再び1000万クラスに戻って、前走時よりは、相手関係が楽。勝機をつかみそうだ。
◆土曜東京10R・江の島特別(1000万下)
・バロンドゥフォール
未勝利勝ちから2連勝。その後はひと息入れてリフレッシュさせたが、5月に入って調教を再開。順調に乗り込まれ、好仕上がりを見せている。直前はウッドチップで52秒6−38秒6。2秒先行させたアナンジュパスは、残り200Mでまだ4馬身前を走っていたが、軽く仕掛けると一気に加速を見せ、併入してゴールイン。終い重点の内容だけに、追っての反応・伸び脚ともに目立つ鋭さを披露。久々感は全くなく、間隔をあけての成長も見せている。降級馬が居る昇級戦で相手関係は厳しそうだが、斤量差3キロがあれば、この馬の瞬発力も十分に通用する。勢いのある3歳馬を狙い撃つ。
◆土曜阪神10R・三田特別(1000万下)
・イグゼキュティヴ
この1000万条件で何度も勝ち負けを演じてきた実力の持ち主。転厩や体調を崩しての休養がらみで、ひと頃は精彩を欠いていたが、キッチリと立て直して、馬体を絞りこんだ前走の新潟戦が好内容。最後は伸びずバテずという感じになってしまったが、それでも勝ち馬とはコンマ4秒差の6着。間違いなく復調している。この中間も3回連続併せ馬で追って、さらに上昇ムード。距離と右回りを求めての阪神遠征となるが、坂のあるコースで持久力を生かせれば好走可能だろう。さらにハンデ戦=据え置きの55キロも大きなプラス。穴馬としての資格は十分にある。