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ユニコーンSなど追い切り診断

  • 2013年06月13日(木) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜東京11R・ユニコーンS(GIII)
・サウンドリアーナ
 初ダートとなった前走は折り合いを心配することなく、中団から、直線外に持ち出して弾けるような伸び。完勝という文字がふさわしい勝ち方を見せてくれた。
 この中間も状態自体は変わりない。前走の反動を示すような調教量の減少などもなく、強いて挙げれば、最終追い切りの4F時計が遅いことくらい。ただ、初めて東京競馬場への輸送があることを考慮すれば、許容範囲だろう。追い切りで見せた動きも抜群。問題はスタート直後に長い直線があり、そこで折り合うか、また直線が長くなっても前走同様の脚を使えるか、それに尽きる。

・サマリーズ
 フィリーズR、桜花賞と芝2戦は惨敗。間隔を空けて、ダート路線に戻ってきた形だが、放牧先の吉澤ステーブルWESTからは、5月11日に帰厩しており、中間の調教量はまずまず。
 最終追い切りには、レースで初騎乗となる内田博幸騎手が跨り、CWでの3頭併せ。直線は真ん中に入って、内から迫ってくるエーシンヒットマンと馬体を並べたが、こちらは持ったまま。とにかく手応えよくゴールしており、見た目には余力十分。ただ、6F時計は決して速くないし、ここ2走が惨敗していることを考えると、しっかりと追って、相手を突き放すような動きを見せて欲しかった。

・ベストウォーリア
 前走兵庫チャンピオンシップは久しぶりで調教量が物足りなかった上、勝ち馬が強すぎて、6馬身差の2着。ただ、3着馬には9馬身差つけており、決して悪い内容ではなかった。
 この中間は2週にわたり、坂路でジェンティルドンナとの併せ馬を敢行。2回とも先行していたが、どちらも遅れ。ただ、今週の最終追い切りでは4F52.6秒と自己ベストタイの数字をマーク。2走前に東京ダート1600mで勝った時の追い切り時計が4F56.9秒だったことを思えば、随分と攻め駆けするようになっている。中間の状態からは、かなり楽しみな一戦になるのではないだろうか。

◆日曜阪神11R・米子S(OP)
・エーシンミズーリ
 2走前に1600万下を勝ち上がり、前走が古馬オープン初出走。上位争いができている内容からも、オープンに慣れた今回は更なる上積みが期待されるところ。
 この中間も坂路とCWを併用して、標準量の調教本数を消化。最終追い切りはいつも通りのCWだったが、デンコウアクティブを追走して、外から最後は先着。全体時計はいつもと変わりないが、ラスト1Fがやや物足りない12.5秒。この数字から判断すると、使い続けている調整過程からも、あまり大きな上積みを期待してはいけないかも知れない。

・シャイニーホーク
 昨年までは芝1200m、1400mを使い続けていたが、今年に入ってから、マイル以上の距離にも積極的に出走。2走前の六甲Sでは見事に1着となり、5歳にして、初めてマイルで勝ち鞍を挙げた。そういった経緯から、前走の芝1400mは悲観する内容ではない。
 前走後は早々に目標をこのレースに定めて調整。中間も入念に追い切りを重ねており、ここへ向けての仕上げは万全といったところ。強いて、気になる点を挙げれば、13日の最終追い切り。追い切り時計が遅く、ラスト1Fが減速するようなラップの踏み方だったので、この点は2走前と違っている。

【美浦トラックマン情報】
◆日曜東京11R・ユニコーンS(GIII)
・ノウレッジ
 園田の交流戦4着後は計5本の追い切りを消化。特に1週前の5日の古馬ロイヤルサルート相手に先着した内容は、やっと本来のスピード感十分の走りが戻った印象。そして12日の最終追い切りは本番と同様のダートコース(南D)に入って同厩ショウナンダイラを追走から、最後は相手が追うのに対し、持ったままで併入。6F82秒4〜3F38秒7〜1F12秒2の時計は平凡でも、ラスト1Fは重心が沈む絶好の動き。昨夏の新潟2歳S以来結果が出ていないが、この馬は夏場に調子が上がってくるタイプ。調教の動きからスピード決着となりがちな東京ダートは大歓迎。折り合いがつく1600M戦で瞬発力を生かす。

◆日曜東京10R・相模湖特別(1000万下)
・アミカブルナンバー
 多少内めを回ったとはいえ、余裕の手応えで好時計をマーク。キビキビして動きの良さが目立つし、気合のりが良好。馬体減りの不安もなく、好調子をキープしている。前走は、期待を裏切る形になったが、出遅れの不利がありながら0.2秒差と、内容的には好勝負といえるもの。東京の千四では崩れないし、重賞で好走したイチオクノホシに先着している馬。このクラスでは明らかに能力上位。

・ゴールドカルラ
 前走の東京戦はコンマ2秒差の3着だったが、「十分な治療はしているんだが、少し馬体に気になるところがある。その分、半信半疑」が直前の陣営のコメント。それでも、テン乗りで上位争いに加わるのだから、やはりポテンシャルは相当に高いということ。東京の芝1400メートルが一番の活躍の舞台で、とにかくパンパンの良馬場で走ることができれば、余すことなく力を発揮できる。この中間はしっかり追えているように、不安なところがなくなり、間違いなく体調は前走以上。準オープン下がりがいるので、相手関係は決して楽とはいえないが、折り合えれば決め手は一級品。十分にチャンスはある。

◆土曜東京9R・日野特別(500万下)
・ジーニマジック
 前走の桜花賞は、さすがにメンバーが強かったうえ3角で不利もあって参考外。今回はひと息入れて2ヶ月ぶりの出走になるが、急ピッチで乗られ、直前の追い切りはポリトラックで5F64秒7〜上がり36秒5。馬体も太めに映るほどに回復してパワフルな走りを披露。東京1600はクイーンカップ3着の実績。ジックリ競馬をしても問題のない自在型。牝馬同士の500万なら9分のデキでも負けられない。

・チャーチクワイア
 2戦連続、直線で前が開かず、消化不良の競馬が続いているが、反動・疲れはなく、好気配をアピールしている。今週はウッドチップで66秒6-38秒4、1秒6先行させた格下馬に楽々と並びかけてゴールイン。押さえるのに苦労するほどの手ごたえで、好気合と鋭い脚さばきが目立っていた。牡馬相手に好勝負をしてきた馬、今回は降級に加えて牝馬限定戦。状態・条件ともに不安材料はなく、人気でも外せない中心馬になる。

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