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人気の見極め

  • 2003年07月16日(水) 11時46分
 競馬は、人気に惑わせられるようになったら迷いの深みに入ってしまいます。人気や数字が走っているのではなく、走っているのは生身の馬なんですから、人の計り知れないことが起っても不思議ではありません。むしろ、そうなるのが当り前と考えていいでしょう。

 それでも気にするのが、人気の動向です。

 どう考えても決め手が見つからず、仕方なく、レースの傾向と対策の方に答えを見つけようと、まず、一番人気馬が、ここまでどうであったかに救いをもとめます。この一頭の扱いが決まれば、かなり前進できますが、所詮こういう検討は過去のもの。

 ここまでのところは、重賞レースを前にして、通る道のようなもので、いつも頭の中でうごめいています。

 これから、ローカル競馬も本格化していきます。それぞれの場では、おなじみの重賞が行われていきますが、いくらデータは過去のものとは言え、中にはインパクトのあるものが出てきて、心が動きます。

 先日の七夕賞の、一番人気馬25連敗という結果、これなんかかなりのインパクトです。

 来年のこのレースを迎えるときは、恐らく無視できないでしょう。

 ローカルのG3戦、それもハンデキャップのつくレースは、そう簡単に答えを出すことは出来ないという、言わば当り前を、どう素直に受け止めるか、それは信念の問題のように思えます。信念が、いつもぐらついているから、すぐ道が立たないのでしょう。

 思い切って奇想天外な発想を楽しむ、それぐらいの気楽さがあればいいのですが。何が飛び込んで来ても不思議がないレースが多いのだという前提に立ち、レースと同じように、どうしぼり込んでクライマックスを想定するか、推理する面白さを忘れずに対処していきたいと、やはり、競馬の基本に戻ることになります。人気に惑わされず、上手に人気を利用する心持ち、これでいきましょう。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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