【栗東】
◆レッドラヴィータ(牝、父スペシャルウィーク、母ディクシージャズ、栗東・音無秀孝厩舎)

レッドデイヴィス半妹のレッドラヴィータ
半兄は2011年鳴尾記念など重賞3勝、同厩舎で管理されているレッドデイヴィス。兄は気性の激しさから、デビュー前に去勢された経緯があったが、本馬については「多少は気性の激しい部分も見せますが、兄ほどではありませんよ」と音無秀孝調教師。
5月16日にノーザンFしがらきから入厩して、その後の調整は至って順調。6月12日の坂路での追い切りは、4F55.6~1F14.7秒とラスト1Fで時計を要してしまったが、併せたアエテウレシイには4馬身近く先着。週を追うごとに動きは良化している印象。デビュー戦は6月23日(日)阪神芝1800mを川田将雅騎手で予定している。
◆トラストフェアリー(牝、父ケイムホーム、母アブラシオ、栗東・羽月友彦厩舎)
近親にダートで6勝を挙げたトラストジュゲム、2009年フローラSを制したディアジーナがいる血統。また、父産駒には2012年ファンタジーSを制し、先週のユニコーンSでは2着だったサウンドリアーナがいる。
本馬は6月13日にレースでも騎乗が予定されている中井裕二騎手が跨って、CWで追い切り。古馬ラベンダーカラーに先行する併せ馬だったが、直線では相手を大きく突き放して先着。6F82.2秒は新馬として、トップレベルの速い時計。「距離に対する適性は限界があるかも知れませんが、いいスピードを持っていますね」と羽月友彦調教師。6月22日阪神芝1200mでのデビューが予定されている。
◆マウンテンライオン(牡、父ダイワメジャー、母プラチナチャリス、栗東・角居勝彦厩舎)

近親にGI馬がいるマウンテンライオン
近親に2001年安田記念を制したブラックホーク、2007年NHKマイルCを制したピンクカメオがいる血統。2011年セレクトセール当歳では、1900万円で落札されている。
本馬は、5月9日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。6月5日には、レースで騎乗が予定されている福永祐一騎手が跨って、CWで追い切られ、古馬リベルタスを追走して先着。6月12日は古馬トーセンケイトゥーを追走して併入。時計は決して速くないが、1600万下を追走して、互角に動くあたりに非凡さを感じる。予定されている、6月23日阪神芝1800mは好メンバーの揃う一戦になりそうだが、その中でも人気の一角に支持されるだろう。
◆アルマセクレタ(牡、父シンボリクリスエス、母アグネスキフジン、栗東・西浦勝一厩舎)
2011年セレクトセール当歳にて、1000万円で落札。宇治田原優駿Sから、5月1日に栗東へ入厩。入念に坂路で調教を積み、6月へ函館競馬場へ移動している。
西浦勝一調教師は「育成牧場で跨った、勝浦(正樹)騎手が『ダート適性がある』と話していたので、彼に合わせて、この番組を目標に仕上げてきた」と、6月22日(土)函館ダート1000mでのデビュー予定の経緯をコメント。すでに現地でも、追い切り時計を出しており、デビューへ向けて万全の体勢が整っている。
【美浦】
◆スローライフ(牝、父ハーツクライ、母キープザフェイス、美浦・畠山吉宏厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、2700万円で落札された。母はダートの短距離戦で4勝。祖母の全姉にオークストライアルの4歳牝馬特別を制したセンターライジングがいる。ゲート試験に合格後、山元トレセンで調整して再入厩。先週の6月12日には坂路で強めに追われ、4F49.6-35.9-23.7-12.2の速い時計をマークした。「これが実質的な初時計。牧場(社台ファーム)でも常にトップクラスの組で育成されてきたし、これだけ動けば期待が高まりますね。初戦からは勿論、将来的にも楽しみな馬です」と畠山吉宏調教師。6月22日、東京の芝1400m(牝馬)を内田博幸騎手で予定している。
◆ドリームティアラ(牝、父ハーツクライ、母ゴールドティアラ、美浦・加藤征弘厩舎)
母は統一G1・マイルCS南部杯を制した他に重賞4勝、フェブラリーS2着などダート路線で活躍。その産駒はオープン特別2勝のゴールデンハインドや現オープンのロングロウなどがコンスタントに走っている。先週の6月12日には横山典弘騎手を背にウッドチップコースで追われ、優勢の手応えで先着と順調な仕上がりを印象づけた。6月23日、東京の芝1600mを横山典弘騎手で予定している。
◆パブロワ(牝、父クロフネ、母バブルファンタジー、美浦・斎藤誠厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、1750万円で落札された。伯父に菊花賞馬のザッツザプレンティ、伯母にマニックサンデー(4歳牝馬特別)、いとこにショウナンパントル(阪神JF)がおり、一族からはダービー馬のディープブリランテも出ている。ひと追い毎に時計を詰めており、先週の6月12日には坂路で4F51.2の好タイムをマークした。「骨量があり、いかにもクロフネの子という感じ。気性的にも前向きだし、初戦から楽しみにしています」と斎藤誠調教師。6月22日、東京の芝1400m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。
◆レヴアップスピン(牝、父ディープインパクト、母オリジナルスピンII、美浦・国枝栄厩舎)
母は米G3・アーリントンワシントンBCラッシーS(ダート8F)の勝ち馬。その他にテストS2着(ダート7F)、BCジュベナイルフィリーズ3着(ダート8・5F)などG1でも好走した戦歴を持つ。現3歳の半兄シュガーパインはデビュー4戦目に東京のダート1400mで初勝利を飾っている。追分ファームリリーバレーで育成され、5月17日に入厩。先週の6月12日には蛯名正義騎手を背に坂路で追われ、3歳馬のプリンセスカママルを相手に4F51.6の好タイムをマークした。「そんなに大きくないけど、だんだんと良くなってきた。いいスピードがありそうだし、ディープインパクト産駒の牝馬らしい切れもある」と国枝栄調教師。6月22日、東京の芝1400m(牝馬)を蛯名正義騎手で予定している。
◆レッドウォーリア(牡、父ゼンノロブロイ、母ダンスーズデトワール、美浦・藤沢和雄厩舎)
現5歳の全兄ルルーシュは昨秋のアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇。現4歳の半兄オメガホームランは新馬勝ちの他、オープン特別のジュニアCを勝っている。じっくりと乗り込まれ、先週の6月12日にはレッドレギオン、デルカイザーとの併せ馬でゴール板を過ぎてからも緩めずに負荷をかけた。今週の水曜日(19日)には僚馬とともに早めに府中入りさせ、スクーリングを行いながら環境に慣らす方針だ。「全兄弟のルルーシュほど大きくはないけど、いい馬だよ。ひと追い毎に良くなっているし、いい感じに仕上がってきた」と藤沢和雄調教師。6月23日、東京の芝1600mを北村宏司騎手で予定している。