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心身とも“大人”になったナカヤマナイト/トレセン発秘話

  • 2013年06月20日(木) 18時00分
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「今まで馬っ気なんて見せたことがなかったのに、最近は牝馬を威嚇するようになっちゃってさ。安田記念の時は目の前にマイネイサベルが歩いているからヒヤヒヤしたよ。宝塚記念はジェンティルドンナだけだから大丈夫だろう」

 以前にも当コラムで記したが、肉体面の充実は得てして精神面の変化を促すもの。“大人の階段を上る”ナカヤマナイトの場合は意外な形、意外な場所で訪れた。担当のベテラン石井厩務員は「GIを勝たないと種牡馬になれないぞ」と愛馬にハッパを掛ける日々だ。

「安田記念(12着)は出遅れた時点でバッターアウト。さすがに32秒台の上がりはこの馬には使えないからな。ただ、調子が落ちるどころか中間は逆にうなぎ上り。今回はまんざらではないぞ」と強気節を奏でるのにはちゃんとした理由がある。

 2歳時から均整の取れた馬体をしていたナカヤマナイトだが、どことなく線の細さを醸し出していたのも事実。そんなヤサ男が「トモや胸前の筋肉量が倍増。8着に終わった昨年とは馬がまるで違う」と石井さんが証言するように、最近はマッチョ体形に。

 それに伴い“荒ぶる魂”も顕在化してきたが、「獣医に触られるのが嫌だったのに今はどこも痛いところがないから診察中も従順」の上、「こっちが不安になるほど乗り運動時もおとなしい」と。いよいよ心身ともに完成の域に入ったようだ。

 今の充実ぶりなら苦手だった長距離輸送も何のその、中間の降雨も大きな味方。先輩のナカヤマフェスタ同様の金星を挙げる可能性は、それこそまんざらではない。

(美浦の馬券野郎・虎石晃)


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