昨年と比べて半分しか勝っていないのだという。現在、短期免許で来日中のウィリアムズのことだ。
同騎手は毎年春に2か月間来日しているが、昨年は20勝し、京都新聞杯=トーセンホマレボシなど重賞4勝と荒稼ぎ。これに比べて今年は先週までわずか10勝。重賞勝ち鞍はゼロで、連対したのも1回だけという惨状だ。このままリズムに乗れないままラスト騎乗の今週を終えて帰国する?
ここで思い返したいのは、これまで短期免許でやってきた外国人騎手によくあるパターンだ。
それまでパッとした成績を残せなかったが、免許最終日、トーセンジョーダンで天皇賞(秋)をぶっこ抜いた2011年のピンナ。0勝のまま帰国するかと思わせて(?)最終騎乗で勝った今年のバルジュー。フランケルの主戦騎手として昨年来日したクウィリーも、最終週に帳尻を合わせるように2勝して帰国した。来日中、いい結果を残せなかった騎手は、最後に何らかの“反発”を起こし、意地を見せて帰国することが多いのだ。
わざわざ家族と離れて遠い日本にやってきている当人にとって、ただでは帰れないという気持ちは強いだろうし、身元を引き受けて呼んだ側にとっても、ただでは帰せないという気持ちだろう。今年、派手な活躍が見られていないウィリアムズだからこそ?実は最終週は怖いのだ。
先行得意のレーススタイルからマッチしないのでは?という声も一部である宝塚記念出走のローゼンケーニッヒだが、同馬の調教パートナーで騎手時代にオーストラリアへ修業に行ったことのある赤木助手は「豪州は手綱を短く持って、かかる馬をグッと押さえ込む技術にたけている騎手が多い。ウィリアムズとケーニッヒは、ぴったりマッチすると思う」と話す。もちろん3強全撃破は夢を見すぎだろうが、1角が崩れるようなことになれば…こっそり△をつけておくことにする。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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