【栗東】
◆エルノルテ(牝、父ディープインパクト、母シーズオールエルティッシュ、栗東・音無秀孝厩舎)
音無師の期待が大きいエルノルテ
POGの取材時から音無秀孝調教師の期待が大きい良血馬。ちなみに、現在3歳の全兄アドマイヤオウジャは新馬、万両賞と連勝している。
本馬は5月22日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。すぐにゲート試験に合格すると、6月6日には、坂路4F57.2秒を馬なりでマーク。その後も順調に坂路での追い切りを重ねており、6月19日には、レースでも騎乗予定の福永祐一騎手が跨って、先週デビューしたレッドラヴィータと併せて先着。4F53.7秒は新馬としては、上々の数字。
「距離適性はマイルあたりになると思いますが、いいスピードを持っていますし、初戦から十分に動けると思います」と同師。6月29日(土)中京芝1400m(牝)でのデビュー戦が予定されている。
◆セントーレア(牝、父シンボリクリスエス、母ポンデローザ、栗東・松永幹夫厩舎)
セントーレアは浜中騎手でデビュー予定
先週の新馬戦では、ピオネロが快勝した松永幹夫厩舎。先週の勝ち馬と同様に、松永幹夫調教師の期待が大きい。ちなみに、近親には2010年にマーメイドS、府中牝馬Sを制したテイエムオーロラがいる血統。
本馬はゲート試験に合格後、週2本の坂路での追い切りを消化しているが、6月19日は新馬トリックデックと併せて、先行していたとはいえ、手応え優勢で先着。坂路4F54.3秒をマークしている。「仕上がりも良くて、スピードタイプ。好メンバーの集まるレースになりそうですが、楽しみは大きいですよ」と同師。6月29日(土)中京芝1400m(牝)を浜中俊騎手でデビューする予定となっている。
◆コンゴウサクラ(牝、父アドマイヤムーン、母シアトリカルポーズ、栗東・宮徹厩舎)
近親に京都芝2000mの新馬戦を勝ったハランデールがいる血統で、2013年JRAブリーズアップセールでは、1000万円で落札されている。
本馬は坂路で15-15の時計を出しながら、ゲート試験に合格。本格的な追い切りは6月12日に行われているが、芝コースで3歳未勝利馬との併せ馬。レースでも騎乗予定の藤岡康太騎手が跨ったということもあるが、追走する併せ馬を楽に先着し、ラスト1Fは11.0秒の時計。なかなかの切れ味を見せている。デビュー戦は6月30日(日)中京芝1400mが予定されている。
◆モズハツコイ(牝、父クロフネ、母クールアンフルール、栗東・牧田和弥厩舎)
近親に目立った活躍馬はいない血統だが、2012年北海道サマーセールにて、720万円で落札されている。
本馬はゲート試験に合格後、CWと坂路を併用して追い切りを消化。6月19日の坂路では、新馬デクラレーションを後方から追走して先着。4F57.9秒と全体時計は遅かったが、ラスト1Fは12.4秒の切れ味を見せた。「もう少し全体時計の速い追い切りを予定していましたが、ラストの反応はしっかりしていましたね。初戦から動ける仕上がりにあると思います」と牧田和弥調教師。6月29日(土)中京芝1400m(牝)を北村友一騎手でデビューする予定となっている。
【美浦】
◆ウインオリアート(牝、父ステイゴールド、母ゴールドフォイル、美浦・鹿戸雄一厩舎)
ゲート試験に合格後、坂路で古馬を相手に4F53.6をマーク。先週も古馬を相手に本馬場で追われ、遅れを取ることもなく上々の動きを見せた。「古馬と一緒に追い切っても水準以上に動くし、この感じなら初戦から楽しみが出てきた。そんなに大きくないけど、スラッとした体形からも距離は長めのところが良さそう。意外と走るかもしれない」と鹿戸雄調教師。6月30日、福島の芝1800mを蛯名騎手で予定している。同厩舎は23日の東京でデビュー勝ちしたマイネグラティアに続く新馬勝ちを狙う。
◆キネオメジャー(牡、父ダイワメジャー、母ショーコ、美浦・堀宣行厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、3800万円で落札された。入厩後はゲート練習と並行し、坂路とコースで入念に乗り込まれている。先週の追い切りでは戸崎騎手にビシッと気合をつけられ、徐々に態勢が整ってきたムードだ。「まだまだ気性面で子供っぽいところはあるけど、まとまりのある馬体で芝が良さそう。現時点で距離の適性は何とも言えないけど、競馬に行って集中して走ってくれれば…」と厩舎サイド。6月30日、福島の芝1800mを戸崎騎手で予定している。
◆パシフィックギャル(牝、父ゼンノロブロイ、母アイランドファッション、美浦・手塚貴久厩舎)
6月5日に坂路で4F51.6の好タイムを出し、その後はウッドチップコースで追い切りの本数を重ねて息を作ってきた。先週の19日には馬場の外めを回り、併せた古馬に先着と上々の動きを見せている。「ロブロイの子でビュッと切れるような感じはないけど、バテずに長く脚を使いそうなイメージ。1本目の追い切りから動いたし、気性も真面目。牝馬にしては馬格がしっかりとしているし、先々まで楽しみ」と手塚調教師。6月30日、福島の芝1800mを内田博騎手で予定している。
◆ロサギガンティア(牡、父フジキセキ、母ターフローズ、美浦・藤沢和雄厩舎)
入厩後も順調に乗り込まれており、迫力のある馬っぷりが目につく。先週は柴田善騎手を背にウッドコースで追われ、レッドウォーリア、ダークファンタジーとの3頭併せで最も楽な手応えで駆け抜けた。「重たい馬場でも頑張って走っていたし、500キロを越す大型馬で見た目からしてパワフル。距離にも融通が利きそうだし、いいところがありそう」と藤沢和調教師。6月30日、福島の芝1800mを柴田善騎手で予定している。