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ラジオNIKKEI賞、CBC賞など追い切り診断

  • 2013年06月27日(木) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜福島11R・ラジオNIKKEI賞(GIII)
・アドマイヤドバイ
 前走後も坂路での追い切りをしっかりと消化しており、1週前には馬なりで、坂路4F52.5秒をマーク。また、最終追い切りは単走ながら、坂路4F53.3〜3F38.1〜2F24.5〜1F12.1秒と時計も速く、強い負荷を掛けた追い切りをこなしている。
 動きに関して、気になる点は一切ないが、問題はコーナー4つの条件で結果が出ていないこと。これまで馬券圏外になったのは2回だが、いずれもコーナー4つの2000m。新馬戦は、コーナー4つの札幌芝1800mで2着だが、単勝オッズが1.5倍だったことを考えると、これも取りこぼし。ゆったりと追走し、直線で末脚に賭ける脚質だけに、福島芝1800mをこなせるかどうか。

・カシノピカチュウ
 前走NHKマイルC9着後は、宇治田原優駿Sへ放牧に出され、帰厩したのが、5月31日。そこから入念に調教を積んでおり、追い切り本数に関しては、むしろ十分すぎるくらい。1週前追い切りの動きも、この馬らしい、頭の低い、体全体を使ったフットワークで、CWで速い時計をマーク。
 最終追い切りも同様の動きを期待したが、福島競馬場までの輸送があるということを考慮に入れて、時計は遅め。上がり重点という感じの動きだったが、3走前ファルコンS2着時と比較すると、その時計はかなり遅い。輸送を考慮してのこととはいえ、最終追い切りを好走時と比較すると、その内容に違いがあるという点は無視できない。

◆日曜福島11R・CBC賞(GIII)
・マジンプロスパー
 昨年1着時は坂路とCWを併用して、最終追い切りはCWだったが、今年は坂路オンリー。2013年に入ってから、この調整方法になっているが、4戦して、まだ勝ち鞍がないというのが現実。
 個人的には、CWを併用しないことが太目が残っている要因ではないかと考えている。この中間も馬体は良く見せており、良く言えばボリューム感満点。悪く言えば、まだ絞れる馬体という感じ。最終追い切りを含めて、坂路での動きに文句はないが、昨年ほど信頼を置けないのが、今年というイメージがある。

・アイラブリリ
 3走前の淀短距離Sでは、逃げない競馬でも結果が出たが、前走高松宮記念は逃げにこだわらず、結果的には持ち味が活かせないままに終わった印象。今回は休養明けになるが、その仕上がり状態は良好。
 2週前追い切りから幸英明騎手が跨り、最終追い切りにも騎乗。攻め駆けするタイプであることは間違いないが、それでも、馬なりで2F23.9〜1F12.0秒は速い。仕上がりに関しては全く問題ないので、あとは力関係といった感じ。

・ハクサンムーン
 自分の競馬に徹した高松宮記念は3着。同じ舞台でのレースとなるだけに、今回の57.5キロというハンデも仕方ないところ。
 中間の追い切り本数は西園正都厩舎らしく少ない。その上、4F時計も速くない内容だが、それがこの馬のパターン。最終追い切りも前半2Fを抑えて、後半2Fを伸ばす形。ラスト1F12.1秒はさすがの伸びといったところ。2走前の休養明け、オーシャンS(9着)時よりも走れる状態にあると思うが、タフな競馬になった時の踏ん張りには一抹の不安が残る。


【美浦トラックマン情報】
◆日曜福島11R・ラジオNIKKEI賞(GIII)
・シャイニープリンス
 ハロー明けで古馬エクセリオンとの併せ馬になったが、相手が一杯に追うのに対し、こちらは持ったまま。全く問題にしない手応えで半馬身先着。迫力満点で絶好の動きを見せた。黒光りする好馬体で気合のりも良好。状態面に関しては文句なしと思える。GI挑戦になった前走は、スタート直後に挟まれる不利がありながら、0.3秒差の競馬。まともなら勝ち負けしていたハズで、ここでも能力は互角以上。

◆日曜福島10R・さくらんぼ特別(1000万下)
・ツインクルスター
 前走後は降級戦に備え、ひと息入れてリフレッシュ。6月の初めに帰厩してから、入念な乗り込みを消化している。直前の今週はウッドチップで66秒1-38秒4。直線で軽く仕掛けたがバテたわけではなく、追っての反応を確かめてゴールイン。牝馬にしては500キロ近い大型馬だが、体を持て余すことなく、鋭い脚さばきを披露。気合のりも良く、不安のない状態が整っている。余裕を持って、スタートからの3ハロンを33秒台で行ける馬。開幕週の少頭数、状態面に不安もなく、今回は降級戦。スピードの違いを見せつける。

◆日曜福島9R・三陸特別(500万下)
・コスモマイギフト
 前走の500万下。実績のない東京コースだったが、後方でジックリ脚をタメ直線を向いて外へ。長くいい脚を使って3着。ブリンカーを着けてからは大崩れなく安定して脚を使えるようになった。今回は前走時より攻め強化して5F69秒0〜上がり38秒6。終いを重視した内容にしても末の反応は光った。早目に動くこともできる自在型で福島の小回りコースでも不安はない。

・コパノウィリアム
 500万に降級するのを待っての福島参戦。前走の東京戦では、いくらか調子を落としているような印象もあったが、およそ1ヶ月半間隔をあけたことで、本来の素軽い走りが完全に戻っている。2週続けて北のダートコースで意欲的に追って、ほぼ出走態勢は整った形。ハミを工夫したことで、大きくモタれるようなシーンもなかった。タメさえ利けば、後半スパッと切れる脚を使える馬で、流れの速くなる小回り福島の1700メートルはむしろプラス。ここは直一気に期待したい。

・デルマヌラリヒョン
 休み明けの3月中山戦はさすがに息切れして10着に終わっているが、その後は3、2、2着と順調に成長を続け、馬体面は2歳時後半と比べ一気に大人の体に変身。特に前走は初の古馬との混合戦ながら、インからしぶとい末脚を発揮し、上がり3F35秒5は地力強化の証。26日の最終追いは格下と併せ互角併入だったが、南Wで5F66秒3〜3F37秒4の時計は優秀で、ビシッと強く追えていることも好調を裏付けるには十分の内容。距離1700は小回りコースを考えれば何ら不安なし。スンナリ3、4番手追走の競馬なら勝機到来。

◆土曜中京11R・白川郷S(1600万下)
・ギャザーロージズ
 この中間も豊富な乗り込み量を消化。直前はダートコースで66秒6-38秒4、単走でも最後に気をつけると、ラスト1ハロンを12秒2。体全体をのびのびと使った大きな走りは迫力満点、一戦ごと確実に良化し、ピークと言える状態に持ってきた。前走は千通過64秒2、超のつくスローペースを追い込んで、コンマ1秒差の3着。爆発的な末脚の持ち主、約410メートルある中京コースの直線に不満はなく、鮮やかな追い込みを決める。

◆土曜福島10R・猪苗代特別(1000万下)
・アイスフォーリス
 4月の中山戦以来で3ヶ月近くレース間隔が開いたが、6月に入ってからは入念に乗り込みを消化。特に19日の1週前追いでは併せ馬で半馬身遅れたものの、追走から5F65秒1〜3F37秒1の好時計をマーク。このひと追いで動き・息もちがガラリ一変し、26日の最終追い切りは4F52秒2〜3F37秒4を持った切りの好内容。素軽さも取り戻し仕上がりに関しては万全に近い状態。初のダート挑戦となるものの、ここはいわゆる降級戦、距離も守備範囲。先行力を生かせる小回りコースを考えると好勝負間違いなし。あとはスタートさえ互角に出ればチャンス。

◆土曜福島9R・開成山特別(500万下)
・ブライトボーイ
 500万に降級した前走の東京戦。上がり33秒8を記録しながら、結果はコンマ4秒差の4着止まり。やはりパンパンの良馬場の切れ味勝負では分が悪い。しかし今回は梅雨時の福島戦の2600メートル。しぶとさをフルに生かしたいこの馬にとってはベストの条件に近く、福島コースの実績面でも一枚上の存在といえる。水曜の稽古でも、ビシッと追えたように体調は絶好(66秒2〜51秒2〜38秒0)。連軸としては、十分に信頼できる存在としていい。

・トーセンワープ
 前走の500万下。3ヶ月ぶりでテンションが高く、そのためスタート直後に軽く仕掛けただけで行きたがってハナ。初めてこういう競馬で道中少し物見をしたりと真面目に走らず坂上から甘くなった。それで0.4秒差の4着は地力上位の証。この中間は順調に乗られ、直前の追い切りでは長めから追われ、6F79秒7〜上がり38秒2。同格のイースタリーガストに手応えは見劣ったが、道中スムーズに折り合って精神面での進境をアピール。長距離向きのズブさを見せたのもむしろ歓迎。

・シンボリジャズ
 この中間は控えぎみで目立つ動きはないが、タイキシャトル産駒にしては、典型的なステイヤータイプ。攻め馬が地味なのは、いつもの事で全く不安なし。追った後の木曜にも、押さえ切れないほどの気合を見せており、前走時の好調子をキープしている。長距離型でも、先行できる器用さがあり、初コースになる福島2600は同馬にピッタリのはず。この相手関係なら、間違いなく好勝負できる。

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