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58キロも関係なし/CBC賞パドック回顧

  • 2013年07月02日(火) 18時00分
 CBC賞は人気通りの決着。勝ったのは1番人気のマジンプロスパーでした。デキは素晴らしく、正にハンデだけという感じ。好位追走から楽なペースで逃げたハクサンムーンをきっちりと捕らえ切り優勝。昨年に続き、ハンデをものともしない勝ちっぷりでした。ここのことろ勝ち切れない競馬が続いていましたが、これがいいきっかけになりそうです。

 2着のハクサンムーンは前走と比べてプラス16キロの馬体重で余裕残しの仕上げも、筋肉の柔らかさが目立つ馬体でした。二の脚はもの凄く速いのに、ゲートが悪いという以前に比べて、ゲートの出も良くなっていますし、それに伴って安定感が増してきました。今回は楽にいけた分の粘りだと思いますが、絞れてくれば多少ペースが速くなっても大丈夫でしょう。

 3着のサドンストームはいつもボッテリと見せる馬ですが、この馬にしては無駄肉なく、それでいながら筋肉の張りは抜群。非常に良い仕上がりでした。前半3ハロンのタイムが34.2秒と重賞級としてはかなり遅いペースの分3着までが精いっぱいでしたが、このクラスの馬とやっても十分戦えることを証明しました。次走も引き続き楽しみです。

 4着のザッハトルテは無駄なく好仕上がり。距離は1400mがベストの印象ですが、1200mでも対応できるところを見せられたと思います。

 5着のバーバラは馬体重が12キロ増えていましたが、太いところは全くなかったと思います。返し馬の動きも良くて期待しましたが、現状は力負けというところだと思います。いずれは通用するでしょう。

 6着のヘニーハウンドは腹の線が細くて、トモの張りもあと一張り欲しい体付き。この辺りが良くなればもっと走れると思います。

 13着のヤマカツハクリュウは一叩きされて良くなっていましたが流れも向かず惨敗しました。ただ、距離も短かったと思いますし、1400m以上の距離で巻き返しを期待したいと思います。

 とりあえず、エーシンダックマンはスタートが決まっていたので、行くだけ行って欲しかったですね。スプリントの重賞で前半3ハロン34.2秒の競馬とかやめて欲しいですね。

【次走の狙い馬】

シャイニープリンス
筋肉に弾力が出て良くなってきた。左回り又はコーナーの少ない条件で。

ガイヤースヴェルト
スローペースで終始外を回らされたのが敗因。距離もマイルくらいの方が良さそう。

サドンストーム
今回は流れが合わず。ある程度流れるメンバーなら勝ち負け。洋芝なら更に。

ブロードソード
良くなってきているし、次はもっとやれそう。距離短縮なら更に。

アドマイヤコング
馬格のあるパワータイプが有利な馬場が敗因。脚抜きの良い馬場なら。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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