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福島芝で有利な枠が最悪の枠になるパターン

  • 2013年07月05日(金) 18時00分
 結果的に「強い競馬をしたのに馬券にならず」という馬を本命にするのは、馬券プレイヤーとしては最大のミスではないでしょうか。「どんなに強い競馬をしても馬券になれない馬」を選ぶのは、馬場の構造を理解していないからです。

 先週は、日曜福島の最終レースで痛恨のミスをしました。脚を余したにもかかわらず、メンバー中でずば抜けた上がりを出す強い競馬をしながら、馬券になれなかったダークマレインを本命にしてしまったからです。

 悪いことは重なるもので、対抗のレモンチャンは楽勝。馬連オッズも直前に30倍前後だったのが50倍にまでは上がってくれたおいしいオッズでしたから、逃した魚は大きいです。(個人的には6月はダークという名のつく馬にはずいぶんとひどい目に遭ってしまいました)

 先週の福島は内の馬が有利なのは誰の目にも明らかです。4番ゲートより内の馬は複勝率が34%。複勝回収率は289%。

 そして、ダークマレインは1番ゲート。一見絶好枠のようにも思えるのですが、結果的には最悪の枠となってしまいました。今の馬場では内枠で置かれてしまうと(内枠に無気力な騎手が揃わない限りは)道中で追い上げることができず、物理的に間に合わない状況に陥るからです。

 先週の1〜4番ゲートで馬券になった馬15頭も、13頭は、前走は中団より前にいた馬。残る2頭も4コーナー2番手以内の先行策で連対した実績がある前向きなタイプでした。(ダークマレインも血統的に好位を取れるスピードがあることは想定しましたが、騎手にその意志がないことを予想できなかったのが最大のミスです)

 雨などで馬場が急変しない限り、今週の福島競馬芝も、内枠の中でも近走で先行する競馬、もしくは2番手以内で好走実績があるような前向きなスピードを持った馬を狙いたいものです。

 ちなみに、七夕賞1〜4番ゲートで前走中団より前で競馬をしていたのは、2.タガノエルシコ、3.タムロスカイ、4.マイネルラクリマ。先週と近い馬場状態ならば有利です。

 血統面では、最近の七夕賞は父か母父ミスプロ系の馬が目立ちます。小回り向きのスピードの持続性が要求されるため、ミスプロの血を強調された馬が有利になるのでしょう。昨年は父がミスプロ系のアスカクリチャンが1着。2着は母父ミスプロ系のトーセンラー。2010年は父か母父ミスプロ系が1〜3着を独占しました(出走馬5頭)

 開催最終週と2週目では馬場傾向は異なるかもしれませんが、今年の出走馬で父か母父ミスプロ系の馬は5.ダコール、7.ケイアイドウソジン、9.サトノパンサー、10.トレイルブレイザーです。

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【コラム内容のリニューアルについて】
亀谷敬正氏のコラムにつきまして、7月5日よりコラム内容をリニューアルし、公開時間を金曜日18時の1回、と変更させていただきました。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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