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馬の「夏バテ対策」?/トレセン発秘話

  • 2013年07月10日(水) 18時00分
 先週、夏負けしているという噂が出ていた馬が実戦であっさり快勝した。パドックでは目の周りが黒く、そのせいか元気もなさそうに映ったのだが、結果を見れば…単なる思い込みだったのかもしれない。

 暑くなるこの時期は、やたらと夏バテの噂が立ちやすい。睾丸が腫れているだとか、パドックで全く汗をかいていないとか。そんな中、夏バテの兆候のひとつとされる目の周辺が黒くなるという現象について「あれは夏バテというより大リーグの選手がよく目の下を黒く塗っているのと同じことではないのか」という仮説をトレセン関係者から聞いた。

 野球やアメフットの選手が日差しの強い日につけるアイブラック。もともとはロウとススを混ぜ合わせたものを使っていたようだが、以後はグリース状のものが商品化され、現在はステッカータイプもあるという。

 目的は強い太陽光線から来る反射光を遮ること。競走馬が夏場に目の周りの毛が抜けて黒くなるのも、強い日差しから来る反射光を少しでも防ごうという生物としての防衛本能…必ずしも夏バテとは直結しないという推理だ。

 確かに、冬場になれば防寒のために多くの馬の毛が伸びるが、それら全てが寒さに弱っているというわけではなく、冬場の生き物の生理現象ともいえる。この時期、特に栗毛の馬などは、目の周りが黒くなっているとやたらと目立つし、見た目の印象で疲れているように受け取れてしまうが、イコール夏バテと断定してしまうのは危険? 夏競馬もなかなか難しいと改めて実感するこのごろである。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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