【栗東】
◆レッドアルヴィス(牡、父ゴールドアリュール、母チャールストンハーバー、栗東・安田隆行厩舎)

レッドアルヴィスは「かなりパワーもありそう」
父がダイワメジャーの半兄カレンブラックヒルは2012年NHKマイルCを優勝。本馬は父がゴールドアリュールということもあり「かなりパワーもありそうな馬体をしています」と安田隆行調教師。ちなみに、2012年セレクトセール1歳にて、5000万円で落札されている。
中間の調教は先週デビューしたロードストーム(3着)と行われていたが、7月3日の坂路での併せ馬では、ロードストームを追走して同入。4F51.3秒と新馬離れした好時計をマークしている。先週のCWでは、ロードストームに遅れてしまったが、時計自体は相変わらず水準以上の数字をマークしており、スピードのあるところを見せている。デビュー戦は7月20日(土)中京芝1600mを福永祐一騎手で予定されている。
◆フェルメッツァ(牡、父ディープインパクト、母スキッフル、栗東・松永幹夫厩舎)

フラガラッハ半弟フェルメッツァ
半兄に2012年中京記念を優勝したフラガラッハ、半姉に阪神芝1600mで新馬勝ちしているイリュミナンスがいる血統。兄はデュランダル産駒だが「タイプは違いますよ。こちらの方が、前の馬を追いかけていこうという前向きさがありますし、コンパクトなわりに、パワーがありますね」と松永幹夫調教師。
7月10日には、CWで古馬プリフォンテインを追走する併せ馬。1秒近く追走していたが、ゴールでは僅かに先着している感じでゴール。6F84.1〜1F12.3秒と、新馬としては水準以上の時計をマークしており「いい感じで動けていました。最終追い切りは自分が騎乗して、感触を確かめようと思います」と同師。7月20日(土)中京芝1600mを武豊騎手でデビューする予定。
◆マイネルアミークス(牡、父コンデュイット、母ダイイチコパン、栗東・西園正都厩舎)

和田騎手でデビュー予定のマイネルアミークス
半兄マイネルバシリコスは芝中距離で4勝を挙げている。本馬について「身のこなしが柔らかくて、骨格もしっかりしている馬。父の長所がしっかりと表れていると思います」と西園正都調教師。
7月11日にCWで3頭併せを行ったが、サンレーンには少し遅れてしまう内容。ただ、直線半ばで置かれそうになりながらも、追われると、再度伸びを見せて、ゴールを過ぎたところでは追いついていたあたり、渋太い脚が使える印象。6F83.0秒も決して悪い時計ではない。デビュー戦は好メンバーが揃いそうな、7月20日(土)中京芝1600mが予定されているが、追い切り内容からヒケをとることはないだろう。なお、鞍上は和田竜二騎手を予定。
◆オミキ(牡、父カンパニー、母ブリリアントミスト、栗東・宮徹厩舎)

新種牡馬カンパニー産駒のオミキ
半兄クラクエンスキーは芝とダートの中距離で計4勝を挙げており、半姉トウカイオスカーは芝1600mで3勝、芝2000mで2勝を挙げている。本馬は新種牡馬カンパニーの産駒だが、宮徹調教師は「距離は長ければ長い方が良さそうですが、ゲートも速いので、マイルなら十分に対応できると思います」と、デビュー戦に7月20日(土)中京芝1600m(鞍上は武幸四郎騎手)を選択した理由を説明。
7月10日の坂路では新馬ブレイヴリーと併せて、時計は4F53.8秒。2馬身ほど遅れてしまったが「初めて一杯に追ったことを考えると上々の動きです」と同師。
【美浦】
◆キングタケショウ(牡、父キングカメハメハ、母タケショウレジーナ、美浦・国枝栄厩舎)
母系は国枝栄厩舎にゆかりの血統。母(5勝)、祖母(4勝)ともに短距離路線でコンスタントに活躍した。入厩後は順調に乗り込まれており、先週の7月10日に坂路で4F53.4-37.8-24.4-12.3と時計的にも上々の動きを見せている。「まずまずの動きをしているし、体つきもまとまっている感じ。マイルから中距離ぐらいが合いそうだし、この条件はいいんじゃないかな」と国枝栄調教師。7月21日、福島の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。
◆サトノフェラーリ(牡、父ディープインパクト、母サトノアマゾネス、美浦・藤沢和雄厩舎)
愛国産の母は1勝。現4歳の全兄サトノヒーローは2勝している。美浦で十分に乗り込み、7月に入ってから函館に移動。コンパクトな体つきからもディープインパクト産駒らしいバネを感じさせる。
「お母さんや兄貴は500キロを越す大型馬だったけど、この馬は中型サイズ。じっくりと乗り込んだし、ちょうどいい感じに仕上がりそう。わりと気持ちの面も落ち着いているほうだし、いいところがありそう」と藤沢和雄調教師。7月20日、函館の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。
◆シュターツオーパー(牡、父シンボリクリスエス、母ディーバ、美浦・大久保洋吉厩舎)
現7歳の全兄サンカルロは阪神Cを連覇するなど重賞4勝、高松宮記念でも2年連続2着など短距離路線で活躍している。5月に入厩して以来、坂路を中心に乗り込みは十分すぎるほど。ここ2週は3F37秒台-1F12秒台と時計的にも上々の動きを見せており、先週末に函館入りした。「まずまずといった感じで順調に来ている。わりと胴が長めの体つきに出たし、距離には融通が利きそう。ゆかりの血統だし、初戦から楽しみにしている」と大久保洋吉調教師。7月20日、函館の芝1800mを吉田豊騎手で予定している。
◆パッシオーネラヴィ(牝、父スウェプトオーヴァーボード、母ラヴィーズラヴィン、美浦・手塚貴久厩舎)
祖母はアメリカで重賞5勝している。血統的にも短距離向きのスピードとパワーを兼ね備えた配合だ。ここ2週は松岡正海騎手が手綱を取り、スピード感のある軽快なフットワークを見せている。「ガッチリとした体つきでスピードタイプ。動きもいいし、初戦から楽しめそう」と手塚貴久調教師。7月20日、福島の芝1200mを松岡正海騎手で予定している。