副賞というものがある。ご存じのように正式な賞に添えて贈られる賞金や賞品のことだ。例えば豪華なカップであったり、その競走名の地域における特産品だったり。テレビ局の冠レースであったら、テレビが贈呈されたりもする。
1998年まで、ダービー優勝騎手には車が贈られていた。
「昔はレース後に本馬場の中に(トヨタ)クラウンを入れて、優勝ジョッキーがボンネットの上に座って記念写真を撮っていたんだ。自分ももらったけど、懐かしいね。すぐにトラックに追突されて壊れてしまったけど(笑い)」というのは、71年にヒカルイマイでダービーを勝った田島良調教師だ。岩元調教師など、バンブーアトラス(82年)で勝った時にもらった車を長年大事に乗り続けていたとか。大きなキーを持って車のボンネットに座って記念撮影…なんとも“昭和な”一場面だ。
中京記念といえばトヨタ賞の名で分かる通り、副賞は車だった。毎年レース当日になるとパドックの隅に贈られる車が飾ってあり、それを見ると今年も中京記念がやってきたと思うぐらいの風物詩だったが、その副賞が昨年から車ではなくなった。これも時代の移り変わりというものだろうか…。ダービーで優勝騎手が車のボンネットに乗るシーンも、中京記念のパドックに車が飾られるシーンも、過去の思い出になるということだ。
一方、当事者と違い、副賞がなんであれ賞金がいくらであれ、とにかく馬券を当てることでしか財布を膨らませる方法がない坂路野郎。中京記念といえば、過去10年で1番人気が3着以内に入ったのがたった2回だけという穴レースだけに、今年も大振りが可能とみているが、果たして――。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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