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クイーンSを考える

  • 2013年07月26日(金) 18時00分
  • 6
 まずは過去10年を振り返ってみたい。

 逃げ切った馬が述べ4頭。(03、04年にオースミハルカが連覇)。
 06年のデアリングハートと10年のアプリコットフィズは4角で先頭に躍り出ている。
 つまり半数以上の勝ち馬が直線に向いたときには一番まえにいるということだ。

 函館の芝・1800mが逃げ・先行型に有利という事実は基本的に変わりがない。
芝・2000mと比較してゲートから1角までの距離が短い。
減速態勢に入るのがそれだけ早くなり最初のコーナーで先陣を切っている馬が主導権を握りやすいのだろう。

 過去10年でフルゲートは6回。それ以外の年も二桁の頭数を割ったことはないが今年は8頭立てである。
 その点において考え方に幅を持つ必要があるかもしれない。

 シンプルにいえば大外枠でもロスが少ないだろう。
 ただ馬群がばらけにくいことで態勢が決まると動きづらい可能性もある。
 逃げ馬、先行タイプがいて展開はオーソドックスに読めばいいのではないだろうか。
 あとは洋芝への適性と負担重量を考慮する。

 考えには幅を持ちながら頭数に応じて深読みをし過ぎないこと。
 そういうスタンスでいきたいと思う。

 オールザットジャズを推す。
 タニノギムレットの産駒は当コースへの適性が高い。
 走法や血統背景から洋芝で映える馬ではないだろうか。
 いい脚を長く使えるタイプではなく直線が短いローカル競馬場の形態が合っている。
 さらに1番枠。函館の芝・1800mは最内枠に入った馬の好走が目を引く。

 アイムユアーズは先行力があり回転の利いた走法だ。
 小回りコースへの適性が高く本来は長いと思われる1800mでも当コースなら問題ない。
 昨年以上に短距離系の血が色濃く出てきた印象はあるが良化途上の前走でも東京の長い直線で踏ん張っている。
 交わされても抵抗するのがいいところで勝った昨年に近い警戒が必要だろう。

 逃走劇を打てる強みを買ってクィーンズバーンに注目したい。
 速力を考慮すれば後続を引き離した策も可能だろう。
 本質的この距離は長いが滞在2走目で距離も前走と同じ。その点は強調材料になる。

 マルセリーナはスピードの配分が上手になり以前より距離の融通が利く。
 加えて器用さも出てきており安定度が増してきた。
 56キロが続くことがどうでるか。そこが気になるところだ。

 セレブリティモデルは野芝の高速決着では分が悪い。
 レースのスタイルや走法から洋芝で持ち味が生きるように思える。

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1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分~17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。

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