担当編集者(以下、編) 石橋さん、先週はここで推奨したデュアルスウォードが12番人気の低評価を覆して5着に善戦。馬券には届きませんでしたけど、見立ては良かったですよね。
石橋 武(以下、石) いや、別に見立ても良くはないでしょ。馬券に絡まないと意味がないとまでは言わないけど、デュアルスウォードに関しては上位と着差も開いたし、惜しい云々はちょっと言えないよね。
編 まあ、勝ったハクサンムーンは強い競馬を見せましたしね。
石 そう、そこが人気馬を挙げられないこのコラムの弱点(笑)。
編 たしかに(笑)。アイビスSDは1、2着馬が1番人気、3番人気だっただけにツライところですよね。
石 勝負予想では「単勝二頭流」として穴馬の本命と人気の本命も配信しているので、ハクサンムーンは当然本命を打っているんだけど。
編 そうですよね。ただ、人気薄の激走馬を挙げるこの対談の強みは読者の皆さんもわかってくれていると思いますよ。
石 そうだとありがたいね。幸いにしてというべきか、夏競馬は高配当が期待できるレースも多いし、どこかでバシッと挽回しますよ。
編 どこかでと言わず、今週お願いしますよ(笑)。
石 レパードS?
編 ええ。
石 ダート戦は堅いときはとことん堅いからな〜。
編 そこで激走穴馬を挙げてこその石橋さんじゃないですか。
石 ひとごとだと思って。まあ、決まってるならしょうがない。さっそく始めようか。
編 はい、よろしくお願いします。
石 このレースは意外と簡単に好走馬の取捨選択ができるんだけど、どういう基準かわかる?
編 わかんないです。
石 ちょっとは考えろ。
編 じゃあ、え〜と…………
石 ……。
編 ………
石 長いわっ(笑)。難しく考え過ぎなんじゃないの。レパードSの好走馬ってほとんど古馬相手に1000万クラスを好走してきたか、3歳のダート王決定戦ジャパンダートダービーで好勝負してきた馬なんだよ。
編 なんだ、ちょうど言おうと思ってたところだったのに〜。
石 小学生か。
編 で、そんなに簡単でいいんですか?
石 いいの。ただ、今回その条件と照らし合わせてみると、インカンテーションとか、ケイアイレオーネはやっぱり人気になるよね。サトノプリンシパルもそうだし。
編 ええ、上位人気は間違いないでしょうね。ジェベルムーサくらいじゃないですか、かろうじて穴っぽいところでとどまるのは。
石 そう。ジェベルムーサは注目の一頭だね。
編 じゃあ、あと2頭はどうしましょう?
石 シグナルプロシードも面白いよ。前走はそれこそインカンテーションに負けているんだけど、インカンテーションがスローを器用に押し上げていったのに対して、この馬は中団から動かなかったというレース運び、位置取りの差もあった。
編 逆転も可能と。
石 逆転するのは簡単ではないけど、前走の着差がそのまま実力差だとは感じなかった。シグナルプロシードは古馬相手の1000万特別で2戦連続で好走しているし、それは力がないとできないからね。それで多少でも人気が落ちるようなら狙い目だよ。
編 なるほど。
石 あとは大穴でドコフクカゼもチェック。前走は芝戦で大敗もやむなし。ダートでは出遅れなんかもあって、勝つときと負けるときの内容の良し悪しが激しいんだけど、それでもハマるときはJDDを勝ったクリソライトをレコードで完封したりと、いい競馬ができるんだよ。
編 なんかちょっと苦しそうですね(笑)。
石 あ、バレてる? 正直、このレースはいつも上位陣が強力だからね、3歳限定ダートという番組上の理由もあって。それでもドコフクカゼは一発がある。大駆けには注意しておきたい。
編 わかりました。では、1000万クラス勝ち馬を中心にチェックしつつ、穴っぽいところで挙げてもらった3頭に注目しておきます。
石 そうだね。オッズとも相談しながら馬券を組み立てたいレースだよね。
編 ええ、大事なのは的中すること。その結果、高配当がついてきてくれれば言うことなしですね。
石 真面目かっ(笑)!
編 真面目なんですっ!
石橋武氏のデビュー作
●単勝二頭流 大穴馬券をゲットする単勝2頭買いの極意が発売中!「単勝二頭流」とは、穴馬の単勝と人気サイドの単勝の両方を購入(単勝2点買い)することにより、高い信頼度を保ちながら、大儲けを狙う馬券術。競馬で儲けるためには、馬券を獲ったときに大きく勝つ必要があるが、この馬券術の穴馬条件にそって人気薄の単勝を買うと、回収率が飛躍的に向上する。その反対に、競馬を長く続けるためには資金を回す必要もあるが、人気サイドの単勝を押さえているので、堅いレースにも対応できる。
さらに「単勝二頭流」の奥義を会得すると、それを活用して3連単馬券を獲ることも可能。3連単2頭軸で高配当馬券を狙えるため、3連単派の競馬ファンにも、この馬券術が大いに役立つのである。