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ダークファンタジーなど2歳馬近況情報(須田鷹雄)

  • 2013年08月06日(火) 18時00分
 私はもともとコメントを取るタイプでないので、2歳馬の近況情報というのは正直苦手。競馬場で会った人からネタを拾うにしても、いまはレギュラーも無いのでローカルの競馬場に通ってもいない。

 せめて競馬場に来ているときにはネタを拾わねば……と函館できょろきょろしていたら、新馬戦のパドックに藤沢和師の姿が。

 ちょうど気になっていたダークファンタジー(母マジカルファンタジー)について聞いてみたところ、大きい馬だし早い時期向きというわけではないので戻したが、そのまま順調とのこと。秋の東京あたりに照準を合わせられれば、とのお話しだった。

 お話を伺ったタイミングが放牧に出た直後だったスペースクルーズ(母フィヨルドクルーズ)も、大型馬なのでまずはゲートまでというつもりだったとのこと。馬のタイプとしては、「母方の特徴が出ていて、タイキシャトル産駒だけど距離はこなしそうだよ」とのことだった。こちらも秋の東京目標。

 師とはそのまま最近の2歳戦全般の話になったのだが、最近は牧場の仕上げ技術が向上し、使おうと思えば使える馬ばかりなだけに、見極めが重要ということを強調されていた。いい馬ほど待つ必要があることも……と語られていたので、指名馬が一旦放牧に出ている方も、焦らずにお待ちいただきたい。

 もちろん、使える状態の馬、仕上がりの早い牝馬などは使っていく方針。お話を伺ったのがバウンスシャッセのレース直前だったのだが、まさに判断ズバリで快勝。同馬については、「向正面のペースが緩んだところでうまく上がっていけたのが良かったね。まだまだ良くなる馬だよ」と嬉しそうだった。

 その次に遭遇したのが小島茂師。いったん帰したテスタメント(母ブラックエンブレム)はどうしているか伺ったところ、「牧場でも『いい馬だからじっくりやりたい』と言われていますし、すぐに戻すということはありませんが、馬そのものは元気ですよ」とのことだった。

 同厩舎では超身内ネタだが、須田の同級生が馬主のワンハンドカット(母アイディアルカット)が入厩。メイショウサムソン産駒なので緒戦からというタイプではないが、応援していただければ。師が「やけに大人しくていい仔なんですよ」と笑っていたくらいで、性格はだいぶ良いようだ。ちなみに母は2001年の赤本で須田がおすすめ10頭に入れ、翌年の赤本で「イケてなかった馬列伝」入りした馬。その馬を繁殖牝馬セールで代理購買したのだが、なんか不思議な気分ですな。母も兄姉も体質が弱くて使い込めなかった馬ばかりだが、本馬は配合趣旨も違うし、この時期に入厩するくらい元気だ。

 最後に平田師。「ベッラレイアの仔(ベッラレジーナ)がもうすぐ入ってくるよ」と楽しみにしていた。「ちょっと小さ目(440キロ台)だし、手元に置いてじっくり仕上げたい」とのこと。母は厩舎の存在を知らしめた馬でもあり、悔しい思いもした馬。娘には母以上の活躍を期待したい。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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