新潟競馬場といえば日本一の広大な馬場。その印象が強いと思われる。
事実であり関屋記念の舞台となる芝の外回りコースはまさしく当てはまる。
直線は東京競馬場のそれを約130mも上回る約660m。
内回りコースとは全く違いホームストレッチは強烈に長い。
向こう正面の終わりから3角の半ばまでなだらかな上り坂がありその後は下って最後の2Fは平坦だ。
上がり3Fが直線という形態も手伝い最後の600mの数字が極端に速い。これは定番となっている。
下り坂を利用してスピードに乗り長い直線を乗り切る。
瞬発力以上にスピードの持続力に富むタイプが有利といっていいように思う。
数字の裏付けがあるにこしたことはないだろうが参戦すればほとんどの馬が速い上がりの数字を記録する。
外回りコースの特徴なのであまり過去の持ち時計や上がりの数字に神経質になる必要はないと考えていいのではないか。
着目点のひとつとして新潟競馬場は各コーナーがきつい。外回りの馬場は広大でもトラック全体がゆったりしているわけではない。
関屋記念が行われる芝・1600mは発馬して1角まで550m近くもの距離がある。
ペースが落ち着きやすいため後半600mの勝負になりやすい。
基本的には先行型に向いたラップといっていいが一気にペースが上がりやすい。脚をためて後半にスピードを生かすタイプも力を発揮やすいのだ。
先行馬か追い込み馬。極端な脚質の馬を狙ってみるのもひとつの手だろう。コーナーのきつさを重視すれば前者。緩急の差に注目して後者を選択というのもいいと思う。
理由は明確ではないがレース間隔のあいた馬が活躍している。ここ8年連続して中7週以上実戦から遠ざかっていた馬がVゴールを決めているのだ。
夏真っ盛り。体力の消耗を考慮すればフレッシュな状態で挑む馬により注目すべきか。
ジャスタウェイを推す。
2カ月の充電を期間を設けられ体調は良好だ。
内々を立ち回って大外枠のロスを打ち消した前走が証明するように左回りの大きなコースでは気持ちよく走ることができるのだろう。
まして今回は1F距離が短くなり実績のより豊富な1600m戦に変わる。
3角過ぎからスピードに乗っていきやすいコース形態も合う。
土曜の午後から雨模様でレース当日は曇りという天気予報。3週めの開催でもありやや馬場が悪化する可能性があるが繋の立ち方を見れば対応可能だと思う。
レッドスパーダは昨年を休養期間に充てられており今年は今回で6戦目。
臨戦過程もよく中6週の間隔をあけて挑む。
アクションが大きい割にダッシュ力に富みスピードが持続する。目標にされやすい脚質がどうでるかだが58kgで踏ん張った前走内容は評価されていい。
ドナウブルーは中2週で関東圏への遠征となる。楽な日程ではないが前走より2kg減、それも56kgから54kgでの参戦だ。
昨年勝ったときと同じ負担重量の推移であり前々で戦える利も生きてくるだろう。
ミッキードリームは左回りのコースでは最後まで粘り強い。こちらも前々で競馬ができるメリットを持つ。
シャイニーホークは6枠11番を引き当てたことで折り合いの心配面が減った。スピードがあり流れに乗ればしぶとさも発揮できる。
ランリョウオーの前走は昇級を考慮すればハンデを1kg見込まれたように思う。オープン2走目で別定戦。枠順もほどよく前進できる材料はある。