最新トレンドを採り入れたイベントを展開する大井競馬。そこで、広報係・関口博美さんの1日密着取材を敢行しました。この日は重賞開催日で、イベントが盛りだくさん。競馬場内を縦横無尽に駆け回るハードスケジュールを、笑顔でこなしていきます。「お客様のために」、競馬開催を支える縁の下の力持ちをご紹介します。(8/12公開Part2の続き、今週のゲスト:広報係・関口博美さん、聞き手:赤見千尋さん)
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大井競馬広報係・関口博美さん
関口さんに密着したのは、7/31のサンタアニタトロフィー当日。重賞開催日とあって、場内各所で様々なイベントが行われます。特に、アメリカのサンタアニタ競馬場と大井競馬場が提携しているということもあり、アメリカに関連するイベントが多数。
メインイベントは、アメリカ出身の歌手でモデルとしても活躍中の、ジョーディン・テイラーさんのライブステージ。重賞レース日をより華やかに盛り上げるべく、関口さんにも力が入ります。
まずは、関口さんの当日のスケジュールをご紹介!
■7月31日(水)の関口さんのスケジュール
※( )内は実施場所
・10:15
出勤
※通常は13:15ですが、この日は早出して準備
・11:00〜11:30
米国空軍太平洋音楽隊及びサンタアニタ着ぐるみの控室セッティング
(L-WING5階ウイングホール)
・11:30〜12:30
米国空軍太平洋音楽隊リハーサル
(トゥインクルステージ)
・13:00
福島県伊達市物産展チェック
(総合案内所前)
・14:20
開門
(正門)
・16:30
スタークルージング特別版アテンド
(北門からパドック間)
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スタークルージングのアテンド、ファンの方の写真撮影も!
・17:00〜17:15
大使館関係者、記念植樹前にて写真撮影に伴い、うまたせ!&ウマタセーヌのアテンド
(パドック横)
・17:15〜17:30
スタークルージング特別版アテンド
(北門〜L-WING間)
・18:05〜18:30
米国人歌手ジョーディン・テイラーさんのステージ打合せ
(L-WING6階応接室)
・18:35
スクープ!?三期生ステージQ出し
(内馬場ステージ)
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内馬場ステージで、入念に打ち合わせ
・19:10〜19:28
米国人歌手ジョーディン・テイラーさんのステージ
(トゥインクルステージ)
★19:45〜20:00
「netkeiba.com」インタビュー
(第1会議室)
・20:20〜20:35
表彰式
(賞典台)
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スーツに着替え、サンタアニタトロフィーの表彰式
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表彰式に参加したうまたせ!をエスコート
・20:50〜21:40
福島県伊達市の片付け立会い
(総合案内所前)
赤見 :つかの間の休息時間なのに、お時間をいただいてすみません。
関口 :いえいえ。こちらこそ、(場内の密着取材中に)何度も走らせてしまって申し訳ありません。
赤見 :とんでもないです。東門に正門に内馬場に…こんなに移動するなんて思ってもいませんでした。
関口 :仕事をする時はいつもズボンなんです。移動も多いですし力仕事も多いので、スカートだと仕事ができないんですよね。
赤見 :靴も動きやすそうなものを履かれていますね。
関口 :そうですね。歩きやすいことと、あとは検量前とかに行くと砂が入るので、砂が入らないようなものを選んでいます。今日履いているのは、歩くと体脂肪が減るというもので(笑)。いっぱい歩くのでいいのかなと思って履いているんですけど…、気持ちの問題ですけどね(笑)。
赤見 :あはは(笑)。でも、あれだけ歩いていたら効くんじゃないかなと。
関口 :多い時で3万歩くらい歩いているんですよ。
赤見 :万歩計を付けてるんですか?
関口 :そうなんです。今日が今で1万8千歩なので、2万歩はいくかな。開催中だと1万歩は軽くいきますね。
赤見 :普通の人は1万歩でかなり良い数値って言いますもんね。関口さんは、広報に入られてどれくらいなんですか?
関口 :去年からなので、今年が2年目です。その前は総務にいました。やっぱり、総務と広報では全然違いますね。総務にいた時は、開催日でも勤務時間が変わるだけで、仕事の内容はあまり変わらなかったんです。でも今は、非開催日と開催日とでは仕事が全然違いますので、「競馬を開催しているんだな」ってより実感があります。
赤見 :今回、大井競馬の主催者の方に、いつも動きの速い大井競馬のポリシーを伺っています。動きの速さで言ったら、イベントもまさにそうですよね。世間のトレンドをいち早く採り入れていて。ドラマ「ラスト・シンデレラ」(フジテレビ系列)の篠原涼子さん、三浦春馬さん、藤木直人さんが来場されたのは、あれは盛り上がりましたよね。
関口 :あれはすごかったですね。急遽フジテレビさんからお話をいただいて、やらせていただくことになりました。結構二転三転、バタバタではあったんですけど、そうやって上司がOKだったらすぐ動いてという「速さ」は意識しています。
赤見 :イベントはお客様に興味を持ってもらわないとダメですもんね。
関口 :そうなんですよね。なので、去年と同じようなイベントではなくて、お客様が飽きないようなものを心がけています。去年は重賞日だけだったんですけど、今年から毎日イベントをやっているんです。なので、賑わいは出せているのかなと。新しいものが出せているかはまだ分からないですが。
赤見 :ちなみに、イベントの企画はどのくらい先まで決まっているんですか?
関口 :今だと次開催までは決まっています。次々開催は、まだもやっとしていますね。
赤見 :そうなんですか。だからこそ、旬なものをスパッと行えるんでしょうね。今まで担当されたイベントで、印象的なものってありますか?
関口 :今年の3月に「馬の写真撮影講座」というものを自分で企画して、やらせていただきました。お客様にカメラを持ってきていただいて、カメラマンさんに教えてもらって、レース後に実際に写真を撮ってもらうというものだったんです。
以前に知り合いから、「そういうイベントってどうかな」という話をもらったことがあって。ちょうどその開催のイベントが少なかったので、その話を思い出して企画書を作って提出したんです。
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「馬の写真撮影講座」おもしろそう!
赤見 :それはいいですね。競馬場にカメラを持って来ている方はたくさんいらっしゃいますし、せっかくならキレイに撮りたいって思いますよね。
関口 :撮っていらっしゃる方に聞いてみると、やっぱり「なかなか上手く撮れない」っておっしゃるので、普段からよく撮られている方は、もっと上手く撮りたいんじゃないかなと思いまして。
赤見 :ちょっとしたコツで変わってきそうですもんね。
関口 :そうなんですよね。参加率も結構良かったんですよ。そういうものって、当選された方の7〜8割来ていただけたら成功なんですけど、その時は9割近く来ていただいて。みなさん熱心でしたし、マナーもすごく良くて。やって良かったなと思いました。それが一番の思い出です。
赤見 :自分のアイデアが実現するとヤル気が出ますね。
関口 :はい。ヤル気も出ますし、責任感も出てきますね。「このイベントを失敗させてはいけない」っていうのがありますから。企画書を出して、OKをもらって、そこからはバタバタでした。大変さもすごく分かりました。良い経験になりました。
赤見 :その企画が、大きな財産に。
関口 :なりましたね。自分で一から企画して最後まで任せてもらえるというのは責任感も出ますし、成功できたのでとてもうれしかったですね。今までの苦労が報われたなって思えます。
赤見 :次はこういうことをやってみたい、っていうのはありますか?
関口 :上司から「今回の第2弾をやってみたら」と言ってもらっているので、今度はもっとお客様のご意見を採り入れて、発展させた形でまた写真講座をやりたいなと思っています。前回、アンケートでいろいろとご意見をいただいたんです。「レベル別にした方がいい」とか「夜じゃなくて昼間がいい」とか。あとは、わりと上級者向けだったので「もっと初心者向けにして欲しい」というご意見も。
赤見 :本格的な方は、カメラから違いますもんね。
関口 :そうなんですよね。カメラによるところもあるので、「デジカメでも撮れる方法を教えて欲しい」ですとか、「撮った写真を写真展にしては」というご意見もありました。そういうことが、お客様の励みになるかなって思いますよね。貴重なご意見をたくさんいただいたので、それを反映させていきたいと思っています。
赤見 :そういう要望を聞いてもらえるのはうれしいと思います。
関口 :イベントを担当していると、お客様から直接ご意見をいただいたりもするんです。今日、ちょうどジャズの演奏がありましたが、以前に「ジャズをやってほしい」と言われたことがあります。実際に競馬場に来て下さる方のご意見を聞いて、イベントをやっていきたいなっていうのはありますね。
赤見 :私もやってもらいたいことがあります! 女性がおしゃれできるようなイベントっていいですよね。以前にJRAで、ヴィクトリアマイルの時にそういうイベントがあったんですが、大井はナイターですし、ドレッシーにできたらいいなって思うんです。正装する機会ってなかなかないですし。
関口 :なるほど。そういうご意見は初めてです。その場で着こなし方とかも教えてもらえたらいいですよね。すごい貴重なご意見をありがとうございます!
赤見 :今日1日密着させていただいて、大井に対する愛をすごく感じました。
関口 :ありがとうございます! 仕事も任せてもらえるのですごくやりがいがあります。
赤見 :一番ツライこととか、難しいことってなんですか?
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結構、力仕事が多いです(笑)
関口 :あんまりないんですけど…。結構、力仕事が多いです(笑)。男性と同じものを持つので、重たいものは元々持てる方だったんですけど、もっと持てるようになりました。意外に肉体派です(笑)。
赤見 :さっきも重たそうなポールを、一気に2本も持たれていましたもんね。華奢なのに。
関口 :筋肉ばっかりつきますね。あとは、いろんな調整がたいへんだったりしますが、そういうのを乗り越えてイベントが実現できて、最後にお客様に楽しんでもらえた時は一番うれしいです。「大変でも、やって良かったな」って思います。
赤見 :今後、広報としてどのようにしていきたいとか、目標はありますか?
関口 :今、香里奈さんがイメージガールなので、女性のお客様が増えてきていると思います。自分の視点を生かして、もっとOLさんやサラリーマンのお客様を増やしていきたいですし、かつ既存のお客様も大切にしていきたいなっていうのをすごく思っています。(Part4へ続く)
◆次回予告
「主催者としての大井競馬」をお届けしてきた今月の「おじゃ馬します!」最終回の次週は、現場から見た主催者の姿に迫ります。
東京都騎手会騎手会長、及び全日本騎手連盟会長を務められている吉井竜一騎手に、騎手の立場から本音を語っていただきました。また、ラストには、大井競馬の塚田修副管理者から重大発表が。お見逃しなく!