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キーンランドカップを獲る

  • 2013年08月23日(金) 18時00分
 先週に続いて函館競馬場は降雨の影響を受けそうだ。
 開催が進みただでさえ馬場状態は良好とはいえない。
 内ラチ1頭分を除けば荒れている印象を受ける。

 キーンランドCが行われる芝・1200mは基本的には逃げ・先行馬が有利。
 ただ流れが厳しくなりやすいためか重賞となると差し・追い込み組にチャンスが巡ってくる。

 函館SSは逃げたフォーエバーマークを2番手追走のパドトロワが捕えて1着。
 好位から脚を伸ばしたシュプリームギフトが2着に入りフォーエバーが3着に踏ん張った。
 ゴールまえは密集状態で前半のペースひとつで後続勢が食い込んでもおかしくない競馬だった。

 当時のメンバーに加えオープン特別組やサンカルロのような休み明けの実績馬もいる。
 馬場状態や枠順、展開をより吟味して予想すべきだろう。

 アドマイヤセプターを推す。
 前走の函館SSは前記した3頭に続いて4着だった。
 16頭中の16番枠で一団の状態。潜りこむことが困難な状況下で岩田騎手はコースロスを最小限にとどめている。
 しかも右回りでは大きく内にもたれる癖を持つ同馬をしっかりと抑え込み見事な末脚を引き出しているのだから、改めてその手腕に驚かされる。
 今回は5枠9番と枠順も申し分ない。2回目のタッグを組む人馬が鮮やかに抜け出す。

 ストレイトガールはこの夏6戦目。約9カ月ぶりのフレッシュな状態から始動しており滞在効果で体調もいい。自在性を利して機をうかがう。

 大味な面が逆に魅力なのがプリンセスメモリー。直線競馬の前走では前半に重点を置いて失速。コーナー2つの小回りコースに戻れば持ち味が出る。

 パドトロワの前走は包まれて動けない場面が続いた。追われて伸びるタイプではないだけに痛い。外枠を生かして先行力と粘りを発揮する。

 半馬身ほど立ち遅れ、勝負どころから外を進出した前走のシュプリームギフト。集中力も保てなかったのだろう。闘志の出やすい内枠で巻き返す。

 ファインチョイスはダッシュ力に優れ、粘りもある。テンションが高くなる傾向があるが滞在の効果で状態の良さを維持できている。

 レジェトウショウは前走、内々で前がふさがり力を出し切れなかった。上積みが見込め4番枠も歓迎だ。

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1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。

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