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「反主流の馬場」は「反主流の血統馬」を

  • 2013年08月23日(金) 18時00分
「反主流の馬場」になれば「反主流の血統が走る」いつも書いてきたことですが、先週日曜函館芝は9レース(定山渓特別)の勝ち馬はサムライハート産駒。2着はフサイチコンコルド産駒。

 10レースの支笏湖特別の勝ち馬はサムライハート産駒。2着はアドマイヤジャパン産駒。そしてメインの札幌記念の勝ち馬はゴールドヘイロー産駒。2着はスターリングローズ産駒。芝の特別戦は、種牡馬リーディング20位以下の「反主流血統」が連対を独占しました。

 函館芝で、反主流の血統が独占したのは、いうまでもなく、先々週から、函館芝は水分を含んだ馬場状態になったから。函館の洋芝は雨が降ると、中央芝コースのようにスピードを発揮することはできなくなり、中央の芝コースでは要求されないレベルのスタミナや馬力が要求されるようになるのです。

 また、先週の函館芝は、3レースすべてで逃げ馬が連対。うち2勝はユタカマジックで逃げ馬が圧勝していました。「逃げ馬は絶対有利」でしたが、追走している馬の中では、道中でガス欠してゴールまでまともに走りきれていない馬も続出した馬場でもあります。

 おそらく、今週の馬場で馬券的に注目すべきは、前走で逃げていたような馬よりも「近走でメンバー中上位の脚を使いながら届かなかった馬」の方でしょう。先週の函館芝も「前走でメンバー中最速の脚」を使っていた馬は、単勝回収率459%。複勝回収率200%。

 日曜札幌芝の特別戦も9レース(定山渓特別)は該当馬3頭のうち4人気のメイショウテッサイが3着。10レース(支笏湖特別)は、ただ1頭の該当馬ラヴィンライフが6人気3着。メインの札幌記念も該当馬は2着のアスカクリチャンのみでした。

 今週末の函館芝も「近走上がり上位馬」なかでも「スタミナ、馬力が要求されればパフォーマンスを上げるタイプ」に注目です。(毎度のことですが、先週の状況だけを書いているだけで、今週も傾向が続かないこともあるのが、競馬の難しさですけれども)

 参考までに、キーンランドC出走予定馬で「近走上がり上位」で「芝1200mならスタミナ、馬力が要求される馬場で浮上するタイプ」はアドマイヤセプター、ストークアンドレイ、プリンセスメモリー、マスイデアあたりです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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