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ムラはあるが常に一発を警戒すべき馬/新潟記念パドック回顧

  • 2013年09月03日(火) 18時00分
 新潟記念はコスモネモシンが勝って波乱の決着。同馬はここのところ結果が出ていませんでしたが、馬体自体は決して悪くはありませんでした。今回も良いデキでしたし、返し馬の脚捌きもシャープ。もしかしたら…と思うところはありましたが、勝ち切るとは思いませんでした。調教で馬場入りを嫌がったり、精神面でムラがあるタイプなので、いつも好走するとは限りませんが、今回のように人気薄で好走することがあるので、今後も注意したいと思います。

 エクスペディションはデキ自体は一番良いくらいでした。腹袋やトモの張りが良くなって、この夏一番のデキだったと思います。馬場適性がどうかと思いましたが、結果的に鞍上の好プレーもあって(まさか逃げるとは…)良く走ったと思います。ローカルで強い印象がありますが、中央場所も悪くないので、活躍も期待したいと思います。

 ファタモルガーナは休み明けの七夕賞を一叩きされて、無駄肉が取れて後肢の踏み込みも深くなっていました。いつも後方からの競馬になっていましたが、今回はテン乗りの騎手で先入観も持たなかったのか、良い位置を取って好内容のレースだったと思います。関節に緩さがあるタイプですし、もう少し距離があっても良いかも知れません。

 4着のダコールは前走から8キロ減の馬体重でしたが、数字通りちょっと細かった印象です。それだけにもっと軽い馬場でやりたかったところでしょう。

 5着のニューダイナスティはまだトモに甘さはありますが、大分馬体のバランスが良くなって、落ち着きも出てきました。今回は5着止まりでしたが、今後はもっと良くなってきそうな馬です。

 9着のブリッジクライムは良いデキでしたが、飛びが大きい馬だけにパンパンの良馬場の方が良かった感じです。1頭だけかなり外を回って伸びていましたし、着順ほどの力差はなかったと思います。自己条件ならすぐに勝ち負けでしょう。

 10着に敗れたサンシャインは以前より肉付きが良くなって、馬体のバランスも良くなっていたので期待していましたが、直線で伸び切れませんでした。思ったより馬場が悪かったことが敗因かと思います。手先が軽いタイプなので、軽い良馬場での巻き返しを期待したいと思います。府中牝馬Sなどに出てくれば面白そうですね。

 11着のカルドブレッサは馬体が絞れて良くなっていましたが、良いところなしの惨敗。馬場が敗因かとは思いますので、「時計の掛かる良馬場」での巻き返しを狙いたいところです。

 14着に敗れたトレイルブレイザーは、どっしりとした馬体でやはり力のある馬だと思いましたが、この馬場で58キロのハンデはこたえたようです。京都大賞典のような馬場が良い時期で斤量に不利の無い条件での巻き返しに期待したいところです。

【次走の注目馬】
サンシャイン
時計の速い良馬場で巻き返しそう。

サクラダムール
プラス12キロの馬体重増はほとんどが成長分。次走は確勝級。

ターフェル
馬体は良くなってきているし、もう少し力の要る馬場で狙いたい。

アプレイザル
これで絞れて良くなってきそう。ある程度上まで行けそうな馬。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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