今週末から、いよいよ秋競馬がスタート。今回の『キシュトーーク!』では、秋競馬に向けて精神力と集中力に磨きをかけるべく、国分優作&恭介騎手が栗東を飛び出し、写経と坐禅の“プチ修行”に挑戦! こちらがビックリするほど真面目に取り組んでくれた修行の様子とインタビューを、4回にわけてお届けします。
(取材・文/不破由妃子)
栗東トレセンから車を走らせること1時間半、
【比叡山延暦寺に到着!】比叡山延暦寺に到着!
──今回、この企画の話を聞いて、どう思いましたか?
優作「こういう言い方をしていいのかどうかわかりませんが、やったことがないのでおもしろそうだと思いました」
恭介「僕もです。寺とか神社が好きなんですよ」
──それはまたなぜ?
恭介「なんでだろう? 地元(茨城)にもたくさんあったし、なんか落ち着くっていうか。お墓参りもよく行きますよ」
・比叡山延暦寺とは?
平安時代の初期に、天台宗の開祖である最澄によって開かれた寺院。比叡山は、京都と滋賀の県境に跨がる山で、この山全体が延暦寺の寺域となっている。1994年、ユネスコの世界遺産条約によって世界文化遺産として登録された、日本仏教の一大聖地。
大講堂(重要文化財)の前でパチリ。ちなみに大講堂とは、学問修行の道場です。
恭介「帰りにお参りしてもいいですか?」
恭介騎手、いつになく表情がイキイキしてます!
【本日の修行の場、延暦寺会館に到着!】大講堂から歩くこと2〜3分、本日の修行の場に到着。比叡山延暦寺は、大きく分けて東塔、西塔、横川の3地域にわかれており、東塔にある宿坊・延暦寺会館では、食事のほか写経や坐禅の体験ができる。
延暦寺会館から望む琵琶湖の絶景。これは一見の価値アリ!
【さっそく、写経にチャレンジ!】係の人の説明に聞き入るふたり。真剣です。
作法に従い、まずは硯に水を入れ、墨をすり始める。
優作「これ、どうなったら完成なんですかね?」
何もかもが初体験のようで、戸惑うふたり。だーいぶ長い間、墨をすっていました(笑)。
作法に従い、写経を始める前に合掌する。様になってます!
はじめこそ、慣れない筆に悪戦苦闘していたふたりでしたが、10分も過ぎるとスムーズに。ひと言も言葉を発することなく、黙々と写し続けます。
恭介騎手の手元。
優作騎手の手元。
40分近くが経過し、お兄ちゃんがついに正座をギブアップ(笑)。しかし、ふたりとも相変わらず黙ったまま、一文字一文字、丁寧に書き写していきます。「あの〜、嫌になったら途中で止めてもいいですよ」と、不謹慎な提案をした筆者でしたが、見事にスルーされました…(苦笑)。このふたり、本当に真面目で根気強い!
【1時間少々で写経終了!】優作騎手が先に終了。最後に願い事を書くのだが、はたして優作騎手の願い事とは?
優作「身心健康って書きました。普通は“心身”って書くらしいんですけど、僕はあえて“身”のほうを先に」
遅れること約5分、恭介騎手も時間内に無事完走。しかし、願い事を書くところで、筆がピタッと止まっている…。
恭介「願い事…何にしようかなぁ。全然思い浮かばない」
優作「夫婦円満じゃないの?」
恭介「なんでだよ! 俺が書きたいのは仕事の願い事だよ」
優作「弱肉強食っていうのはどうよ?」
恭介 (無視)
願い事でしばらく悩んでいた恭介騎手。いったい何を書き入れた?
恭介「“一生幸せ”です! 本当はもっとカッコイイこと書きたかったんですけど、何も思い浮かばず(笑)」
【次回のキシュトーーク!は?】
写経を終えたふたりが次に向かったのは、坐禅体験ができる道場。「眠っちゃったらどうしよう」、「ビシッと肩を叩かれるんだよね?」なんておしゃべりしながら、いざ次なる修行へ!