担当編集者(以下、編) 石橋さん、いよいよ秋競馬ですね〜。
石橋 武(以下、石) そうだね。終わってみれば夏競馬もあっという間だったな〜。
編 ええ。秋競馬はもちろん楽しみなんですけど、ちょっと夏競馬が終わるのは名残惜しいですね。
石 そうだね。それにほら、先週の勝負予想で16万馬券を獲ったじゃない?
編 土曜日の羊ヶ丘特別(函館10R)ですね。6番人気1着だったビーナストリックが本命◎で。
石 うん、あのレースも夏競馬だからこその配当だった気がするんだよね。
編 ああ、たしかに。1番人気のユールフェストが人気を被っていたとはいえ、6番人気→2番人気→4番人気で16万1,830円はかなりついた印象がありますよね。改めてオイシイかったな(笑)。
石 ああいうのがあるとね、もうちょっと夏が続いて欲しかったなと。まあ現金な考えではあるんだけど(笑)。
編 そういえばその羊ヶ丘特別も素晴らしかったんですけど、netkeiba.comで毎週土曜日に更新している「WIN5スペシャル予想」でも穴馬が的中ということで。
石 丹頂S(函館11R)だったかな。
編 そうです。13頭立てで単勝11番人気のサイモントルナーレを抜擢するという、なんとも大胆な予想だったわけですけど。
石 でもちゃんと勝ったでしょ?
編 恐ろしいことに(笑)。新潟記念のコスモネモシンとともに、1億円超えの配当の片棒をかつぎましたよね。もうびっくりですよ。その他の3レースは全部3番人気以内で決まっているだけに、なんか一気に1億円に近づいた気がしましたね。
石 気がするだけなんだけどね。正直、コスモネモシンはノーマークだったからな〜。
編 ちなみにサイモントルナーレもそうだし、羊ヶ丘特別のビーナストリックといい、よく本命を打てますよね。
石 まあ、それぞれ理由は見解に書いた通りなんだけど。
編 その見解って、ここで発表するわけにはいかなですか?
石 ん〜、終わったレースの見解をここで言うのもねぇ。もともとレースが終わってから公表するようなもんじゃないし……。
編 そこをなんとかお願いしますよ。
石 う〜ん、だったら、あんまり気乗りはしないけど僕のブログ( http://keibat.blog.fc2.com/ )のほうに挙げておこうか?
編 やった。じゃあ、本命が勝ったレースの見解は全部教えて下さいね。
石 え〜、全部? ん〜、考えとく。
編 お願いします! 先週のこのコラムで推奨したファタモルガーナも新潟記念で7番人気3着と好走していますし、印を打った馬がかなりの率で走っているだけに、やっぱり気になる人は多いと思うんですよね。
石 ん〜、考えとく(笑)。さて、この話はこれくらいにして、そろそろ今週の見解に移ろうか。
編 は〜い。今週の注目レースはセントウルSということなんですけど。
石 セントウルSって、ロードカナロアが出てくるんじゃないの?
編 ええ。
石 でも人気薄の穴馬を挙げろと?
編 ええ。
石 いつものことながら、ハードル高くないっすか?
編 高いっす(笑)。でもお願いします。セントウルSはどんな馬に注目すればいいんでしょう? なんか夏の競馬とは傾向が変わっちゃって、
石 おお、いいとこに気づいたね。まさにそこがポイントなんだよ。
編 そこってどこですか?
石 夏競馬とは傾向が変わるってとこ。平坦のローカルコースから急坂のある阪神コースに変われば、そりゃ傾向も変わって当然なんだけど、みんなそこを忘れがちなんだよね。
編 たしかに。でも、近走(夏シーズン)の傾向が当てにならないとすれば、どこに注目すればいいんですか?
石 誰も近走の傾向が当てにならないなんて言ってないよ。
編 え、でも傾向が変わると。
石 もちろん。でも当てにならないわけじゃない。夏シーズンに成績の良かった馬をそのまま信用して買うからおかしなことになるわけで、違う見方もあるでしょ?
編 といいますと?
石 たとえばこのセントウルSの場合、前走ローカルコースでちょっと負けた馬を狙うというのもひとつの手だよね。
編 ああ、近走成績が良かった馬じゃなくて、あえて悪かった馬を買うという。
石 悪かったというとちょっと違うんだけど、差してきたけど届かずに負けちゃったみたいな馬。さすがにふたケタ着順に負けている馬は厳しいけど、イメージとしては4〜8着に負けているくらいの馬だね。
編 そうか、そういう馬は概して人気にはならないですしね。なるほど、そういう近走成績の見方もあるのか〜。
石 実際にそういう馬が馬券に絡んできているでしょ?
編 そうですね。前走で北九州記念を使った馬が多いですけど、大抵勝ち切れていなかった馬がこのセントウルSで着順を上げていますよね。そう考えていくと、今回はどの馬に注目していけばいいんでしょう?
石 まずはローガンサファイア。
編 去年の勝ち馬エピセアロームと被りますね。エピセアロームは、春以来の競馬となった前走の北九州記念で後方から勝ち切れずに3着→セントウルS1着。ローガンサファイアも春以来となった北九州記念で後方から脚を伸ばすも4着まで。3歳牝馬で斤量も同じ52キロですからね。
石 おまけに両方ともダイワメジャー産駒というね。まあ、血統に関しては専門の方にお任せするとして、でも似ているでしょ?
編 ええ、そっくり。この馬が勝つんじゃないかという気がしてきました。
石 そうなってくれれば言うことなしだけどね。
編 その他ではどの馬に注目しています?
石 あとはサドンストーム。北九州記念はふたケタ着順だったけど、勝ち馬とは3馬身ちょっとの差だし、2走前を見ても重賞で気後れする必要はない。
編 なるほど。
石 あとはマイネルエテルネル。これも北九州記念の差して届かず組だね。現時点でこの3頭かな。
編 なんかすごくシンプルでわかりやすい見方ですね。
石 キミ向きでしょ(笑)?
編 どういう意味ですか!
石橋武氏のデビュー作
●単勝二頭流 大穴馬券をゲットする単勝2頭買いの極意が発売中!「単勝二頭流」とは、穴馬の単勝と人気サイドの単勝の両方を購入(単勝2点買い)することにより、高い信頼度を保ちながら、大儲けを狙う馬券術。競馬で儲けるためには、馬券を獲ったときに大きく勝つ必要があるが、この馬券術の穴馬条件にそって人気薄の単勝を買うと、回収率が飛躍的に向上する。その反対に、競馬を長く続けるためには資金を回す必要もあるが、人気サイドの単勝を押さえているので、堅いレースにも対応できる。
さらに「単勝二頭流」の奥義を会得すると、それを活用して3連単馬券を獲ることも可能。3連単2頭軸で高配当馬券を狙えるため、3連単派の競馬ファンにも、この馬券術が大いに役立つのである。