願い事の項に“身心健康”と書き入れた優作騎手の写経
願い事の項に“一生幸せ”と書き入れた恭介騎手の写経
この日の坐禅会場は、「瑞峰の間」と呼ばれる大広間。その広さは、なんと168畳! 最大200名が、一度に坐禅を体験できるそうです。真ん中にいらっしゃるのは、この日お世話になったご住職・赤松光仁さん。体験の準備をしてくださっています。
まずは坐禅について、ご住職から説明を受けます。
正式名称を坐禅止観(ざぜんしかん)といい、自分を見つめる修行です。坐は座る、禅は示偏に単独の単、自分自身のことだと思ってください。止観の止は、身動きせず、集中してくださいという意味の止です。止観の観は、観察しましょうということ。つまり、座って自分を見つめながら、体を止めて、よく観察してくださいということです。
坐禅の正式な座り方は、まず胡座をかいて、右足か左足を反対側の太ももの上に乗せる。さらに下になっている足を、反対側の太ももの上に乗せる。「上がらない人は無理に上げなくていいですよ。足が痛いのを我慢する修行ではありませんからね」とご住職。優作「うっ、無理…」、恭介「俺も…痛ッ!」というわけで、ふたりともあえなく断念。
右手に左手を重ねて卵型を作る。その状態のままおへそに当て、足の上に落とす。これを定印(心が定まる印)という。力んでくると親指が尖り、気が緩むと卵型が潰れ、眠ってしまうと親指がダラッと垂れてくる。つまり、心が手に現れるというわけだ。恭介騎手の卵型、ちょっと大きすぎない!?
電気が消され、いざ坐禅がスタート。大広間に「ただ今より坐禅止観を始めます。数息観に入ります。呼吸の数を数えます。100まで数えます。100まで到達したら、再び1に戻ります。これより一切の身動きを禁止します。それでは呼吸の数を数え始めてください」というご住職の声が響き渡る。
坐禅開始からしばらくして、禅杖を受ける恭介騎手。「禅杖」とは、禅を助けてくれる杖で、決して罰を与えるものではないとか。坐禅中の心の乱れ、体の疲れを癒してくれるお助けの棒だそう。実際、背骨の左右の筋を叩くので、血流が良くなるとのこと。それにしても「パンッ、パンッ、パンッ」とすごい音! 音だけ聞いていると、とても痛そうです…。
続いて、禅杖を受ける優作騎手。禅杖を受ける際の作法は、1.合掌、2.体を抱きかかえるように両腕を組み、体を前に倒して顎を引き、頭を下げる、3.右の肩に3回、左の肩に3回、禅杖を受ける、4.体を起こし、合掌ののち一礼、5.数息観を再開する。
ご住職、ありがとうございました!
元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!