今年になって気付いたことだが、競馬週刊誌に掲載されるレインボーダリアの立ち写真にはいつも感心させられる。普通なら引き手綱によって欄外にいるはずの厩務員とつながれているものなのに、同馬に限っては1頭で突っ立っているだけ。元来が落ち着いた性格なのかもしれないが、厩舎の見事なしつけぶり。これだけ人間とのコンタクトがしっかりできているのだからGIも勝てるのだろう。
セリのカタログや一口クラブのパンフレットは当然として、冒頭のような雑誌に掲載される写真も購買意欲を促すような美しい立ち姿が望ましい。
「撮る側も撮られる側も良く見せようという意識が大事だよな。引き手綱や頭絡などの馬具が同系色のほうが奇麗だし、馬の格好もさることながら背景にも気を配らなければならない」とは美浦のご意見番、K調教師だ。
「ちょいとローズSを見せてくれ。ああ、須貝厩舎はいい感じだな。背景に奥行きがあるし、芝生の緑も馬の美しさを際立たせている。良く写っているよ、コレクターアイテムは。ローブティサージュも悪くないけどね」
自身の管理馬が出ているセントライト記念には目もくれず、関係のないレースの写真ばかりを眺め続ける。これは自信の裏返しか、それとも白旗宣言か?
「ウチの馬は奇麗に撮ってもらっているな。馬体がキリッと引き締まっているし、毛ヅヤもピカピカ。これならトラにでもデキの良さが分かるだろ」
はい、分かります。ちゃんとヒラボクディープには重い印を付けておきます。
(美浦の馬券野郎・虎石晃)
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