今夏の函館開催後半戦は馬場の消耗に、多量の雨の影響も加わり、めったに見られないような“超道悪馬場”でレースが行われることが多く、結果タイムオーバーとなってしまう馬が続出した。この事態に調教師会から「極端な馬場で起きた事象なのでタイムオーバーの規定を適用しないようにしてくれないか」という要望がJRAに向けてあったという。
確かにレコードタイムが出た競走を例外扱いしていることを考えれば、その正反対ともいえるような今回の馬場も「やむを得ない事情があった」として「適用外にすべき」という意見は一理ある。現時点ではまだJRAからその要望を認める回答はないようなので、今年に関してはそのままタイムオーバーが適用されてしまいそうだが、一考する余地のある議題かもしれない(あれだけの極悪馬場になることもそうはないだろうが…)。
ともかく今夏の函館後半戦は普通ではない状態の芝で競馬が行われており、純粋な能力査定に適したレースだったとは言い難い。逆に馬場のせいで負けた馬の巻き返しが狙えるのがこれからの開催だ。
ローズSに出走するウインプリメーラも函館のポプラS11着大敗は(発表は良馬場でも)荒れた馬場を気にして力を出し切っていなかったとか。問題は特殊な馬場を走った後の疲れだが、「春にタフな競馬をしてきたおかげで回復が早く、栗東に戻ってきて1週間ですぐいい状態に戻った」と高野助手。「鞍上の和田さんも稽古に乗って春より馬が良くなっていると言ってくれている」とか。
ピークを過ぎていた桜花賞(11着)を除けば常に一線級と差のない競馬をしてきたこの馬の能力を考えれば…阪神の良好な芝に替わって一発があるかもしれない。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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