台風で競馬が順延の間に書いているこの原稿。本来9/16に走るはずだった馬の結果が織り込めなくなってしまったが、とりあえず個人的にはシャドウダンサーが勝ったことにほっとした。赤本で◎にした馬ではハープスターが新潟2歳Sを既に勝っているが、やはり牡馬が勝ち上がってこないとなんとなく不安である。
シャドウダンサーを◎にしたのは評判というよりも、ホワイトマズル×サンデーサイレンスでいい馬を探したいという前提によるもの。相性の良いこの配合も、この先そうたくさん見られるというものではない。
この配合にこだわった理由が、さらに個人的な理由だが、日曜中山の新馬で3着になったワンハンドカット(以前本欄で紹介したことがある)。この馬は母アイディアルカットを代理購買するため私が繁殖牝馬セールに行き、翌春お腹の中から出てきた仔。続いてホワイトマズルを付け受胎したのだが、出産前に母が死亡してしまった。その悔しさもあって、同配合の当たりを引くことに挑戦してみたかった次第である。
ちなみにワンハンドカットのほうは小島茂師が「まだ仕上がり途上だったし、距離は1600mでも対応できそう。ダートもこなせるということでジョッキー(三浦皇成)とも意見が一致しましたし、勝ち上がれる馬ですよ」と語ってくれた。
さて、秋競馬に入り、いったん放牧に出た人気馬たちも帰ってきているし、満を持して初入厩の馬も続々登場だ。
帰ってきた組ではダイワレジェンドが走るか走らないかで皆やきもきしているようだが、私が期待しているのは同厩舎のウラレナ。まだ派手な時計は出していないが、東京デビューに向けて至極順調のようだ。
個人的に驚いているのが、トーセンマイティ。御存知の通り、ドラフト時期には様子が全く伝わらず「生きてるの?」くらいの言われようだった(失礼な)。もちろん生きているし牧場で15-15くらいはやっているという話を初夏くらいに書いたと記憶しているが、8月中旬に美浦へ入厩してずっと乗られている。むしろ早めじゃないかという勢い。どうでもいい話だがこの馬が現在入厩している未出走馬の中でのセール最高価格馬。次が9月に入って入厩したアールプロセス。
まだどのレースかは分からないが、デビューが近そうな中で個人的に注目しているのがプレスアテンション。当歳時にノーザンファームのセレクトセール上場馬紹介番組で取り上げられた馬だが、当時から良く見せた馬で、かつここへきての動きも良いとのこと。取材時に見る機会がなかったので赤本では△しか付けなかったのを後悔している。
過去の更新分のフォローという意味で触れておかねばならないのがテスタメント。いつぞやの函館で小島茂師に聞いたときは「じっくり」的な話だったのだが、気が付けば9月上旬に戻ってきていた。直後にいきなり美浦坂路52.6秒を出した感じからしてもやはり能力は高そうだ。
関東の人気馬ではトレクァルティスタのデビューが近い(東京開幕週)。馬体的には全兄コディーノに似たところがあると思うのだが、性格面は違うとのことで、それが競馬ではどう影響してくるか。
以上、ちょっととりとめのない形になってしまったが今回はこんなところで。