スマートフォン版へ

勝率4割を超える「新馬の藤沢則」/トレセン発秘話

  • 2013年09月20日(金) 18時00分
「それにしても、なんでウチの厩舎は短距離を走る馬ばかり出てくるんだろうね」

 西園調教師がこう自問自答していた時期があった。これまで平地重賞を24勝しているが、そのうち21勝をマイル以下の距離で勝っており、まさに短距離王国。その偏りの理由がたまたまなのか、調教方法などが影響しているのか、トレーナー自身もつかみかねている感じだった。

 西園厩舎以外にも強いカテゴリー、弱いカテゴリーという厩舎カラーが出ることがある。牡馬クラシックは未勝利だが、牝馬3冠は桜花賞、オークスともに3勝、秋華賞1勝の松田博厩舎は牝馬にめっぽう強い厩舎だし、一時期の石坂厩舎はダートで一変する馬が多く、この厩舎のダート替わりは買い、というのは記者の間で鉄則として知られていた時があった。

 さて今年、新馬戦になると妙な強さを発揮する厩舎があるのをご存じだろうか? 藤沢則厩舎は今年7勝のうち、半数以上の4勝を新馬戦で挙げている。新馬戦に9頭使って4勝だから勝率4割を超える“高打率”だ。

「確かに新馬戦はいいですよね。理由? たまたまでしょう」と笑う藤沢則調教師だが、まんざらでもない様子。馬主が一番期待するデビュー戦で結果を出しているのだからそれも当然か。そして今週も「新馬の藤沢則」がやってくれそうだ。

 阪神土曜6Rタマモホルンは片山助手が「今いる2歳の中で一番いいかも」と絶賛する素材。「追ってスパッと切れる脚はないけどゲートが速いし、前で粘り込むタイプ。気がいいので初戦から走れそう」とあれば、厩舎カラー通りのデビュー駆けが期待できそうだ。

 (栗東の坂路野郎・高岡功)

今日の東京スポーツ一面

今日の東京スポーツ一面

東京スポーツ 今日の紙面
「半沢直樹」最終回でTBSが“禁じ手”
小倉智昭アナはハワイでも「かぶってる」
中日奇跡のCSへ「ポスト高木」早く発表を!
サポーター、選手を置き去りにしたJの2ステージ制強行
北村総一朗 前立腺がんで10月舞台降板

ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング