「それにしても、なんでウチの厩舎は短距離を走る馬ばかり出てくるんだろうね」
西園調教師がこう自問自答していた時期があった。これまで平地重賞を24勝しているが、そのうち21勝をマイル以下の距離で勝っており、まさに短距離王国。その偏りの理由がたまたまなのか、調教方法などが影響しているのか、トレーナー自身もつかみかねている感じだった。
西園厩舎以外にも強いカテゴリー、弱いカテゴリーという厩舎カラーが出ることがある。牡馬クラシックは未勝利だが、牝馬3冠は桜花賞、オークスともに3勝、秋華賞1勝の松田博厩舎は牝馬にめっぽう強い厩舎だし、一時期の石坂厩舎はダートで一変する馬が多く、この厩舎のダート替わりは買い、というのは記者の間で鉄則として知られていた時があった。
さて今年、新馬戦になると妙な強さを発揮する厩舎があるのをご存じだろうか? 藤沢則厩舎は今年7勝のうち、半数以上の4勝を新馬戦で挙げている。新馬戦に9頭使って4勝だから勝率4割を超える“高打率”だ。
「確かに新馬戦はいいですよね。理由? たまたまでしょう」と笑う藤沢則調教師だが、まんざらでもない様子。馬主が一番期待するデビュー戦で結果を出しているのだからそれも当然か。そして今週も「新馬の藤沢則」がやってくれそうだ。
阪神土曜6Rタマモホルンは片山助手が「今いる2歳の中で一番いいかも」と絶賛する素材。「追ってスパッと切れる脚はないけどゲートが速いし、前で粘り込むタイプ。気がいいので初戦から走れそう」とあれば、厩舎カラー通りのデビュー駆けが期待できそうだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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