第61回の挑戦者は、木曜コラム「根多のデットーリ」でもお馴染みのかしわでちょうほう氏です。競馬王本誌では15年もの間、誌面の隙間を埋める作業に従事し、独特の発想で常人には思いつかない(本人注・誰からもリスペクトされない)「根多」で数多くの馬券を手にしています。毎年9月はヴィクトリーシーズンで、毎週当たっているシーンを編集部も目にしています。そんなかしわで氏が、週の真ん中にコラムで公開した東西メインから選んだ勝負レースと馬は…!?

かしわでちょうほう
◆今週のチャレンジャー…かしわでちょうほう
◆普段の予想スタイル…ギャンブルはだいたいがちょーどいい。だからだいたい当るスタイルを日々模索中。
◆得意レース…秋~冬競馬をもっとも得意とし、特に9月の重賞はだいたい当っている。
◆参考にするファクター…過去10年とオッズと騎手。
◆かしわで氏のプロフィールの詳細、馬券サバイバーのルールは、
競馬王ブログをご覧ください。
◆勝負レース
(日)阪神11R 神戸新聞杯
◎10.エピファネイア
○04.サトノノブレス
▲02.ラストインパクト
☆11.ヒルノドンカルロ
△09.ウインアルザス
馬連:04-10(55%)
ワイド:10-11(45%)
木曜日にも書いたけれど、今年の神戸新聞杯はエピファネイアの土俵入りを観戦するレースだ。
横綱相撲ではなく、もっと儀式に近い土俵入り(要は楽勝といいたい)。
だから、最後の直線ではもちろん「よいしょ!」と叫ぶつもりだ。
ダービー最先着(5着以内)で1人気になる馬は過去10年で6-2-0-0とパーフェクト連対。
しかも単率も抜群。
馬場とかペースとか展開とかのバイアスが多少不向きになったとしても、今回のメンバーならば軽々と受け流さないといけない。投げ飛ばさないといけない。吊り出さないといけない。そのくらい他メンバーとは実績が離れすぎていると思う。
心配事は久々で折り合いを欠くことか。それだって多少引っかかっても、いやいっぱい引っかかっても今回は勝たないといけないはず。GIではわからないけれど、GIIならば楽勝する。そんな見立て。
エピファネイアを横綱と見立てたならば、あとは当然、太刀持ちと露払い探し。
ディープインパクト産の2頭の命題は本番への権利取りのはず。ならばレースではエピファネイアを見ながらの3着以内を心がけそう。
つまり差しの相手候補にラストインパクトとサトノノブレス。うむ。我ながらしごくまっとうだ。
エピファネイアのテーマが折り合いならば、スローペースでどこまで頑張れるかを菊花賞のために試す可能性大。
そうなると逃げ系の馬が踏ん張れる可能性が広がる。エピファネイアが折り合えれば折り合えるほど広がる。
逃げそうな馬はヒルノドンカルロとウインアルザス。この2頭は過去の成績からも、レースでは先頭に立ちたい2頭。うむ。これまたしごくまっとうだ。
エピファネイアの相手には差し系と逃げ系から1頭ずつ選んでみる。うむ。儀式っぽくて、型っぽくてこれまたフォーマルだ。
差し系はサトノノブレス。ラストインパクトは川田騎手が騎乗しないから一枚割引。岩田騎手は自分の役目を十分心得ていて、なおかつそういう騎乗が実戦でできる騎手のはず。だから選択。
逃げ系はヒルノドンカルロ。理由はもちろん藤田騎手と中井騎手のここ一番での「絶対に逃げたいときの先手奪い力」を吟味して。
藤田騎手は先週も今日も逃げたときは残っている。ノコッタノコッタ。ノコッタノコッタ。ノコッテノコッテ。土俵入りなのに相撲を取るのは変だけど、エピファネイア以外は権利取りもかかってるし、ドスコイ必死なはず。
◆来週のチャレンジャーは…第26回馬券サバイバーで日経新春杯のワイドをW的中させ回収率1220%を記録した、競馬王編集部のしたMです。矢作番として、スプリンターズSをどう見るのか、来週の最終結論にご注目ください!

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