◆日本テレビ盃回顧
(9月23日 船橋 サラ3歳以上 別定 JpnII 1800m良)
◎(1)ワンダーアキュート 1分50秒3
○(2)ソリタリーキング 首
△(3)ランフォルセ 6
△(4)ダイショウジェット 2
▲(5)トーセンアドミラル 2
…………………
(7)ベルモントガリバー
(8)トウホクビジン
単130円 馬複150円 馬単210円 3連複190円 3連単390円
ワンダーアキュートが一騎打ちを制して人気に応えた。1~2コーナー、当面の強敵ソリタリーキングが早くも先頭に立つ意外な展開。しかしそのぶん流れは緩まず(34秒5~47秒5~60秒5)、純粋な力勝負になったことが同馬にとって幸いした。直線入口、ライバルを射程内に捕えると、そこから12秒2-12秒4のフィニッシュ。着差こそ首でも貫禄が大きく違った。「終始相手をみながら理想的なレース。最後も余裕がありました」(武豊騎手)。1800m=1分50秒3は良馬場に限るとレースレコード。3着以下が6馬身ちぎれたのも納得がいく。
ワンダーアキュートはこれでダート11勝目、統一G通算[2-5-4-3]。連戦連勝の華々しさはないものの、阪神、東京、大井、川崎、そして船橋、あらゆる舞台で決して崩れない逞しさを持っている。戦歴を総合すると、平均ペースの1800~2000に最もフィーリングが合っているか。「数字(12キロ減)はともかく、馬がどっしり落ち着いていたから安心していていられた。力がある。(最後首差は)相手も走ったということでしょう」(佐藤正雄調教師)。次走は、「JBCクラシック(11月4日・金沢2100m)と明言された。以後順調なら、おそらく→JCダート(阪神)→東京大賞典(大井)。脚質に幅があり、しかもコース万能という点が頼もしい。
ソリタリーキングは価値ある2着。終始目標にされながら最後差し返すような脚をみせ、事実時計も昨年(51秒4)から大きく詰めた。ヴァーミリアン、サカラートの弟。精神面の充実が大きく、今後円熟期、完成期に向かうことは間違いない。3着ランフォルセは道中4~5番手のイン、“2強”の戦いを前に見てソツのない競馬をした。直線突き放されて6馬身差は中身が薄い。血統はさておき、成長力に不満が出てきた。トーセンアドミラルは好スタートをいったん下げ折り合いに専念した。結果差す脚がない弱みで5着がいっぱい。ごく客観的に今回チャレンジャーの立場である。正直もっと積極性がほしかった。