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スプリント重賞2勝馬エピセがなぜ除外対象なのか/トレセン発秘話

  • 2013年09月27日(金) 18時00分
「なぜこの馬が除外対象になってしまうのか?」

 そう思った方は結構いるだろう。スプリンターズSに登録しているエピセアロームだ。

 スプリント重賞2勝馬。昨年はセントウルSでロードカナロアを負かし、スプリンターズSでも4着に好走。仮に出走できていれば名手・武豊が乗る予定だった。

 そんな実力馬が、出走優先順は最下位の補欠2番手。この1年の間に賞金を加算できなかったり、今年の高松宮記念(14着)で高いレーティングを取れなかったりなど、いろいろ要因はあるだろうが、4歳馬なのも大きな理由になっている。

 重賞3勝を挙げていながら今年の安田記念に出られなかったクラレントなど、夏のクラス再編成で賞金が半減する4歳馬が、これまでも大舞台で泣きを見た例は決して少なくない。実績があって最もイキのいい4歳馬が現行の制度ではレースに使えなくなる弊害は、一刻も早く改善する必要があるのではないか?

 もっともエピセアローム担当の桑村助手は、すでに気持ちを切り替えており、「ウチのが出られないことで出走できる馬もいるわけだし、逆のケースでこっちが出られることもある。こればかりは仕方ない」と、早くも京都開催のオパールS(10月12日=芝内1200メートル)に向けて調整を進めている。

 エピセアロームとは反対に「出られないと思って当初はオパールSを予定していたが、出られそうと聞いてスプリンターズSに」(庄野調教師)矛先を向けてきたのがマヤノリュウジンだ。オープンの勝ち鞍すらないのにGIに使えるのはツキがあるというほかない。

「前走時はプールが閉鎖されていて使えないこともあって太め残りに。叩いて絞れてくるだろうし、キングヘイロー産駒は中山1200メートルで結構いい競馬をしているみたいだからね」とトレーナー。

 初重賞だったセントウルS(7着)では正攻法の競馬で3着とは0秒2差。ひと叩きして、鞍上はGIに強い池添。ギリギリ16番目でエントリーできた運も加味して、爆穴の3着候補に印を加えておきたい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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